グレーのワントーンコーデは難しくない!? やり方を徹底解説

11月も終わりが近づいており、いよいよ冬が始まろうとしています。

というか今日はもう完全に真冬でしたね(笑)。

おそらく関東地区は初雪?

11月に東京に雪が降ったのはなんと半世紀ぶりなんだとか。

そんなわけで冬も間近なので、冬シーズン(12月~2月)の方針を考えています。

ようやく秋冬のトレンド解説も一段落したところです。

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どのような順番で記事を更新していくか、いかにベストなタイミングで役立つ記事を提供できるか・・・。

通常のブログであれば、自分の書きたいことを好きなタイミングで書けば良いのですが、そうはいきません。

おそらく12月は冬のファッションの基礎知識をメインに書くことになるので、お楽しみに!


今回はグレーのワントーンコーデについて。

そういえば最近気が付いたのですが、持っている服の半分くらいがグレーでした・・・(笑)。

僕自身、ベーシックなスタイルが好きなので、自然と定番で使いまわしの利く色を手に取ってしまうのでしょう。

ネイビーも多いです。

派手色の服も少しは持っていますが、基本的に定番色ばかり。

地味なスタイル・・・と言えば聞こえは悪いですが、派手なスタイルで目立つのは好みではありません。

ごくごくスタンダードな装いだけど、細部まできちんと計算して、「なんかあの人違うよね」と言われるようなファッションをしたい・・・。

以上、僕の願望でした。()

話しを戻しますが、単に自分が好きだから、この記事を書いているわけではありません(笑)。

2016秋冬の、メンズファッションのトレンドカラーの1つがグレーなのはご存じでしたか?

今シーズン、無地はもちろん、英国調トレンドとも重なり、グレンチェックやハウンドトゥースのアイテムも多く展開されています。

必然的に、グレーのワントーンコーデも人気があります。

ですが、難しいイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

しかも、ワントーンコーデについて検索すると、海外スナップを貼っただけのまとめサイトばかりがヒットしてしまう・・・。

せっかく挑戦してみようと思ったのに、具体的なコツを得られず、諦めてしまう方も多いと思います。

というわけで、詳しく解説していきましょう。

グレーのワントーンコーデは難しくない

ワントーンコーデの定番色と言えば、グレーの他にも、黒やネイビーなどがあります。

ですが、これらのワントーンは初心者にはなかなか難しい。

黒もネイビーもダークトーンなので重くなりがちですし、良くも悪くもわざとらしさというか、構築的に見えてしまいがち。

狙ってやっているのであれば良いですが、特に黒のワントーンはモード感も強くなります。

1つネイビーのワントーンで良い例を挙げてみますね。

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http://cdn1.beams.co.jp/special/2016AW_Recommended_Styling/common/img/entry/vol8/01-main.jpg

トレンド(ボリューミーなダウンやグレンチェックのジレ)もしっかり取り入れ、変に気取っている感じもないので、素直に良いなと思いました。

まずネイビーなのは、ダウンジャケットとジーンズ(正確には濃紺のインディゴ)とネクタイ。

上下ネイビーですが、ダウンはナイロンのツルツルした生地、ジーンズはコットンのザラザラした生地で、はっきり素材感が違います。

どちらも同じ色で同じ素材感であれば、どうしてものっぺりした感じになってしまう(スーツを除く)のですが、これは非常に立体感がある。

更に、インナーのシャツを白色にして、抜け感を加えているのも素晴らしい。

全てのアイテムがネイビーだと重すぎますからね。

また、肌を見せる分量が多いほど、ワントーンコーデの難易度は下がります。

夏の半袖Tシャツにショートパンツというスタイルであれば、そこまで難しくないのですが、このような真冬のコーディネートだとかなり高難易度。

今回はグレーのワントーンなので、このくらいで終わらせましょう。

黒やネイビーのワントーンコーデも、また機会があれば詳しく解説しようと思います。

ですが、グレーのワントーンはここまで難しくありません。

なぜなら、グレーは色の幅が大きいからです。

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http://demandware.edgesuite.net/sits_pod36/dw/image/v2/ABCP_PRD/on/demandware.static/-/Sites-catalog-master-bc/default/dwbcf0a687/images/large/162MOUTFIT45-F.jpg?sw=960

黒やネイビーはどんな服でも、さほど色の違いはありませんが、グレーは違います。

明るさによって大きくイメージが変わるグレーならば、素材感を変えたり、差し色を加えたりといったテクニックは必須ではないのです。

グレーのコントラストを意識しよう

大まかに分けるとグレーには3種類あります。

明るい順に、ライトグレー、ミディアムグレー、チャコールグレー。

明確な定義があるわけではないので僕の主観になりますが・・・。

このコーディネートだと、コートがチャコールグレー、パンツがミディアムグレー、インナーのニットがライトグレーでしょうか。

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http://cdn-catalog.beams.co.jp/2016aw/assets/img/dress/8/pic15.jpg

まぁ、大体のイメージを掴んでもらえればOKです。

厳密に区別する必要はありません。

この3つのグレーを使って、コントラストを作っていきます。

まずは最も簡単な例から始めましょう。

それはトップスは明るく、足元に行くほど色を濃くすること。

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http://www.united-arrows.jp/catalog/uase18/img/catalog/pc/29.jpg

ニットはライトグレー、パンツはチャコールグレー。

足元が見えないのが申し訳ないですが、一つ前の画像のような、黒色の靴を履いているのを想像してください。

トップスは明るいので膨張色、ボトムスやシューズは暗いので収縮色。

シルエット論的にも、下半身にダークトーンを持ってくるほうがシュッとして見えるので、上手くまとまりやすいです。

上下に十分なコントラストがあるので、たとえカーディガンを羽織ってなかったとしても、コーディネートは完成するでしょう。

それでは、上下ともダークトーンならどうするか?

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http://www.united-arrows.jp/catalog/uase18/img/catalog/pc/30.jpg

トップスやボトムスだけ見ると、ミディアムグレーとチャコールグレーなので、そこまでコントラストはありません。

このまま足元も黒色などにすると、少し地味すぎる印象になりますが、明るいライトグレーの靴にすることによって、コントラストをつけています。

足元に明るい色を使って、敢えて”ハズす”のも定番のテクニック。

今回はライトグレーですが、白いスニーカーでも良いですね。

また、靴でハズすことにより、後述する”ドレスダウン”にも一役買っています。

海外のスナップなどでもよく見る着こなしです。

最初に見たグレーのワントーンをもう一度。

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http://cdn-catalog.beams.co.jp/2016aw/assets/img/dress/8/pic15.jpg

この着こなしにも綺麗なコントラストがありますね。

アウター、ボトムス、シューズ全てをダークトーンにしてしまうと、コントラストが弱く、単調になりがちですが、インナーを明るいライトグレーにすることで解決しています。

これだけでも大丈夫ですが、白い靴下を見せて抜け感を出していたり、柄のあるマフラー(しかもここにもグレーのコントラストが笑)をしていたり、細部まで気を配り、更に完成度を高めています。


いつもより少し、ドレススタイルに寄せよう

当サイトでは、ドレスアイテムを足し算ではなく引き算で考える、”ドレスダウン”という考え方を推奨しています。

コーディネートを考えるときにベースとなる"ドレスダウン"とは
コーディネートを決めるとき、皆さんはどうしますか? 一番着たいトップスを中心にして、それに合うパンツや靴を選んだり。 全体的な...

この”ドレスダウン”はスーツを基準に考え、そこからドレスアイテムを除いていくという方針でした。

ワントーンコーデ、つまり上下共に同じ色を使うという事は、スーツの特徴です。

ということは、ドレススタイルに寄っている分、ドレスダウンさせた方がいいでしょう。

したがって、黒やネイビーのワントーンは、カジュアルなアイテムで構成される場合が多い。

ジャケットやスラックスなどのドレスアイテムで黒のワントーンをすれば、キザに見えやすいからですね。

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このように、上下スウェットというスポーティな格好でも黒で統一すればモードな印象に。

先ほど紹介した、足元でハズすという手もあります。

しかし、グレーのワントーンはコントラストがある場合が多いのでその功果は少し薄い。

加えて、グレーは落ち着いた上品な色だが、スウェットなどにもよく使われる色なので、カジュアルなイメージもあります。

前に、ライトグレーのモックネックのニットを着ていたら、友達に「それ部屋着・・・?」と言われ、びっくりしたことがあります(笑)。

特にカジュアルなデティールは無かったのですが、彼の中では「グレーの服=スウェット」という考えがあったのかもしれません。

決して批判しているわけではないのですが、ファッションに感心があまり無い人は、色だけで判断することもあるのです。

というわけで、グレーのワントーンならば、逆に少しドレススタイルに寄せたほうが良い場合があります。

特に、明るいライトグレーでコーディネートを構成する場合。

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ジャケットのインナーにニット+シャツという、そんなにドレスダウンされていない格好でも、ラフなイメージになっていますよね?

ということは、このグレーのワントーンの組み合わせで、ドレスダウンし過ぎればどうなるかは想像に難くないでしょう。

逆に、このように上下ともチャコールグレーであれば、かなりカジュアルな装いにしても、子供っぽさはありません。

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画像のように、裾から白Tシャツを出して抜け感をプラスすると更にGood。


いかがでしたか?

グレーのワントーンコーデについて詳しく解説しました。

是非、今シーズンに挑戦してみてください。

来月辺りに、白をメインに使った冬のコーディネートのやり方も解説する予定です。

そこでもグレーは活躍してくるので、お楽しみに。


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