2016秋冬 コートのトレンドはリラックスしたシルエット 綺麗なAラインとは?

今回は2016秋冬のコートのトレンドについて。

皆さんもうコートは買われましたか?

そろそろ冬支度が済んだ方も多いのではないでしょうか。

もっと早く書きたかったんですが、色々書きたい記事が溜まっていまして(泣)。

それでは、さっそく解説していきましょう。

以前、コートの種類について解説したので、参考までに。

メンズの代表的なコートの種類を徹底解説 
気がついたらもう11月。 気が早いもので、ハロウィンが終わると世間はもうクリスマスムードに・・・。 ですが、今しか出来ないコーディネ...


綺麗なAラインシルエットとは

さて、トレンドですが、全体的に昨年の流れを引き継いでいると言って良いと思います。

レディースと違い、メンズのトレンドはそんなにコロコロ変わらないですからね。

レディースよりブランドや服の種類が少ない、価格が高い(市場の大きさが違うため)、と不満があるメンズファッションですが、ある程度ならトレンドを無視出来るのは良いところかと。

しかし、トレンドを知らずにいつの間にか時代遅れになっているのと、トレンドを把握しつつ敢えて「こっちのほうが好きだから」と言うのはかなり差が出てくるんじゃないでしょうか。

一言で言うと、リラックス感のあるシルエットがトレンドです。

現在、「ビッグシルエット」という世界的な大きなトレンドがありまして、昨年くらいからその傾向が強いです。

今年もその流れは変わらず、モードなブランドなどはますます大きなサイズを提案していたりします(笑)。

「ビッグシルエットって何?」という方は、是非こちらの記事をお読みください。

ビッグシルエットとは何か? 2016秋冬のメンズのトレンドを解説
    皆さんはもうアウターをお探しになられていますか? 店頭では、今までニットが売れ筋でしたが、先週末はアウターがよく売れたそうです...

ですが、ビッグシルエットと言うと、ダボダボのイメージがあるので・・・。

モード、ストリートファッションが好きな方を否定する気は全くありませんが、このサイトは「大人のスタンダードなファッション」という方針なので、推奨しません。

ですから、「とにかく大きなサイズのコートを着ろ!」というわけにはいかないんですね。

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http://www.studious-onlinestore.com/upload/save_image/11121422_5826a70445be4.jpg?timestamp=1479459129084

では、どんなものを選べばいいのか?

それはジャストサイズの、適度にゆったりしたシルエットのコートです。

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http://strasburgo.co.jp/formation/images/mens/catalogue/20.jpg

何とも絶妙なシルエットなので、言葉で表現するのは難しいのですが・・・。

身幅を絞り過ぎず(かといって緩すぎず)、裾に向かうにつれて少し広がるような感じです。

袖や肩はジャスト。

Aラインと呼ばれるシルエットですね。

これが現在のスタンダードです。

そういえば、前にレビューしたユニクロUのコートも、どれもゆったりしたシルエットでしたね。

このブロックテックコートもAラインシルエット。

ですが、ビッグシルエットとまでは言いませんが、少し野暮ったく感じた方もいるでしょう。

生地やデザインが素晴らしかったのでおすすめしましたが、シルエットは袖口やウエストをもう少し絞っていると更に良かったです。

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http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/186146/sub/186146_sub3.jpg

先ほど、ジャストサイズと言いましたが、「ジャストサイズが必ずしも正解じゃないでしょ?」と思われる方もいると思います。

最近このような考えが徐々に定着しつつあるのですが、別にこれに反論しているわけではありません。

僕は別にジャストサイズ至上主義ではないですし、ニットやカットソーは少しゆるく着ることもあります。

同じTシャツをサイズ違いで2枚買ったり。(MとLなど)

ただ何でもかんでもサイズを自由に選んでいい訳ではなく、アウターをわざわざサイズアップさせるのはどうかと思うんです。

特にコートのような構築的な服をサイズアップするとだらしない印象になるかと。

先ほども言った通り、モードやストリートファッションはまた違ってきます。

「普段Mサイズだけど、このアウターは少しタイトに作られているから、Lサイズにしようかな・・・」と言うのとは話が違いますからね(笑)。

Mサイズと言っても、ブランドごとにサイズは違いますから、サイズ表記は参考程度に。

話を戻しますと、ビッグシルエットの影響を受け、全体的に着丈も少し長めになってきています。

と言っても、今までより数センチアップくらいのイメージ。

数年前のスリムかつ過度にショートなコートはもう着にくいかもしれませんね。

長く愛用するという点で見ても、トレンドだからと言って極端なものを選ぶのはおすすめできません。

長くても膝丈くらいまでが一般的です。

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http://cdn1.beams.co.jp/special/2016AW_Recommended_Styling/common/img/entry/vol6/05-main.jpg

また、身幅や着丈ほど言われないのですが・・・。

肩はジャケットやスーツ、コートなどにおいては特に重要です。

ビッグシルエットによく見られるドロップショルダーではなく、肩幅はジャストで。

というのは今までの流れからして当然ですね。

問題は、肩が構築的であるかどうか。

このサイトはドレススタイルがメインではないので、手短に。

凄く大雑把ですが・・・。

イギリスのジャケットは肩パッドがしっかり入っていて、肩のラインが構築的。

イタリアのジャケットは肩パッドが薄い、もしくは入っておらず、肩のラインがなめらか。

どちらが優れていると言った話ではないのですが、現在の主流はイタリア的なナチュラルショルダー。

現在、ドレススタイルのトレンドは”英国調”ですが、それでもやはりベースにはイタリアファッションがあるんですね。

肩パッドが厚いものより、こういったナチュラルショルダーのコートをおすすめします。

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http://bnyjp-prod.item.photo/product/2020036/2020036_detail_02.jpg?ts=20161102193728

肩と言えば、ラグランスリーブも今シーズンのトレンドです。

ラグランスリーブはステンカラーコート(バルカラーコート)のディティールですが、それ以外でもラグランスリーブのコートが多くリリースされています。

スポーティなデザインなので、ここ最近のリラックスした雰囲気にとても合いますね。

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http://cdn1.beams.co.jp/special/2016AW_Recommended_Styling/common/img/entry/vol2/07-sub.jpg

その他のトレンド

先ほど言ったように、英国調がトレンド。

生地に関しては特にその傾向が見られます。

ツイードやヘリンボーンなどの少し野暮ったい感じの生地のコートが人気。

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http://bnyjp-prod.item.photo/product/2020036/2020036_detail_08.jpg?ts=20161102193729

トレンドの生地と言えばコーデュロイも外せません。

カジュアルウェアでも今シーズンは多く取り入れられています。

また、英国らしい柄と言えば、クラシカルなグレンチェック。

スーツだけではなく、コートでもよく見られます。

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色については、定番色でもあるグレーが今シーズンは特に人気です。

キャメルも人気は衰えていません。

新鮮味のあるカラーであれば、ボルドーやマスタードですが、アウターにそういった色を使うのは難易度が高いので注意が必要です。

ミリタリーの人気も継続していて、大きなトレンドですね。

ミリタリーテイストのコートも人気です。

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http://www.belstaff.jp/dw/image/v2/AAWE_PRD/on/demandware.static/-/Sites-belstaff_master_catalog/default/dwd82f97c5/products/milford-trench-heritage-khaki-green-71010093c77n007860053_T.jpg?sw=1568&sh=2000&sm=fit


ショート丈のコートはもう着れない?

確かに、ここ数年チェスターコートやステンカラーコートのような着丈の長いコートが人気ですし、ビッグシルエットで着丈も全体的に長くなってきています。

ですが、そんなことはありません。

例えば、Pコート。

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http://imgc.zozo.jp/goodsimages/15451043/15451043_16_D.jpg?w=950&h=1140

元々はもう少し長めでしたが、今ではすっかりショート丈のコートの代表格に。

日本では学生が着ているイメージが強いかも知れませんが・・・。

着丈は短いのに、ダブルブレストでドレス感があるのでバランスが良く、非常に使いやすいコートですよね。

トレンドではありませんが、定番ですし、非常に人気があります。

冒頭でも言った通り、メンズファッションはトレンドが絶対ではないので、こういった定番のものはいつでも使えるでしょう。

ちなみに、着丈が長いPコートもあります。

こういったものであれば、より今っぽいですね。

うーん、凄く綺麗なAライン・・・。(笑)

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チェスターコートはまだ着れる?

ここ数年で爆発的に大流行したチェスターコート。

僕も大好きな、非常にクラシカルなコートですが、あまりに普及しすぎたので心配な方も多いでしょう。

ユニクロでも毎シーズン欠かさずリリースしていますからね。

今シーズンもまだまだ人気ですが、当然、今後徐々にトレンド感は薄れていくでしょう。

ですが、チェスターコートも定番のアイテムなので、トレンドではなくなったから着れなくなる・・・なんてことは無いわけです。

今シーズン購入するのも、何の問題もありません。

タイトシルエット全盛期の時に買った極端にタイトなコート、ビッグシルエット全盛期の時に買った極端にルーズなコートのようなものは流行が過ぎれば着れなくなる、というか着なりますが・・・。

今シーズンであれば、英国調のトレンドもあって、よりクラシカルなものが豊富です。

先ほど挙げた、グレンチェックのチェスターコートなどもおすすめ。

ダブルのチェスターコートも人気ですね。

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いかがでしたか?

少し長くなりましたが、2016秋冬のコートのトレンドを解説しました。

これからコートを購入される方のお役に立てば幸いです。


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