新年最初の記事は、ダウンジャケットの着こなしについて。
基礎的なメンズファッション解説なので、本来は12月に書く予定だったのですが、時間が無かったので1月に持ち越しになってしまいました。
年が明けてもう5日。のんびりしてはいられません(笑)。
さっそく解説していきましょう。
ダウンジャケットはオシャレなアイテム?
元々アウトドアウェアだったダウンジャケットも、スマートなシルエットだったり、高級感溢れる生地だったり、オシャレなデザインだったり・・・。
様々なファッション要素が加わり、今ではメンズの真冬の定番アウターとして浸透しています。
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ですが・・・。
世間一般的に見て、ダウンジャケットってオシャレなイメージはそこまで無いと思うんです。
もちろん前述したようにファッション的に見ても優れている物はたくさんありますが、「オシャレな格好をしよう」と思って、まずダウンを思いつく人は少数派かと。
当たり前ですが、ダウンジャケットは実用性に優れています。
となると、オシャレに興味がない人たちも着てしまうんですね。
ロングコートより軽くて暖かく、手入れもあまり必要ありませんし。
ここで少なからず、ダウン=オシャレに気を使っていない、というイメージが生まれます。
そういった人たちを非難する気は全くありませんが、イメージって大事だと思うんです。
ダウンジャケット以外にもこういったことはありますね。
例えば、Pコートってバランスに優れた良いコートだと思いますが、日本だと学生が着ているイメージがちょっとあったり…。
ちなみに僕は、お気に入りのダウンを着ていたら「ユニクロだと思った」と言われたことがあります。
高価なものだし、かなり気に入っていたのでショックでしたが…(笑)。
まぁ、これだけユニクロのダウンは浸透しているので、そう思われてしまうこともあるのでしょう。
単純に「モコモコしてて不恰好だから嫌だ」という方も多いと思います。
少し前に読んだとある雑誌の女子ウケのアンケートでは、ダウンジャケットよりダウンベストのほうが女性には好評でした(笑)。
こういったものには時々「?」となるものもありますが、これはなんとなく分かる気がします。
ダウンベストには袖が無いので、その分スッキリ見えるからですね。
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身頃が多少モコモコしていても、袖が細ければシルエットは良く見えます。
それに比べボリューム感のあるダウンジャケットは、何も考えずに着てサマになるものではありません。
こういったこともあって、ダウンに対して苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか?
ですが、ここがダウンジャケットを上手く着こなすにあたって重要なポイントです。
ダウンジャケットの選び方 シルエットと生地に注意
ダウンジャケットと言っても色々なタイプがあるので、選び方から解説します。
まずはシルエットから。
気をつけなければいけないポイントはいくつかありますが、その中でも重要なのがボリューム感と着丈。
現在、昔ながらのボリューム感のあるダウンがトレンドになってきていますが・・・。
流石にこんなにモコモコし過ぎているのは止めておきましょう。
身頃も袖も、モッコモコ。
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後述する着こなしのポイントを抑えれば着れないことはないですが、わざわざ選ぶ必要はありません。
更に、着丈もかなり短いですよね。
ボリューム感があるのに着丈が短いアウターというのは非常に着こなしにくいんです。
聞いたことがある方も多いと思いますが、ファッションのシルエットは主に3種類あります。
大雑把ですが、上が太くて下が細いのがYライン、上が細くて下が太いのがAライン、上も下も細いのがIライン。
ボリューム感たっぷり+着丈短めのアウターは3種類のうちどれも作りにくい。
(シルエットについては今後もっと詳しく書こうと思います。)
適度にボリューム感があるダウンジャケットを選ぶなら、このくらいが良いと思います。
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先ほどのダウンジャケットと比べると、ダウンの量も抑えられており、着丈もある程度ありますよね。
それにフードも付いています。
何度か言ってますが、首元というのは視線が集まる場所。
つまり、首元がスカスカだと物足りない感じになり、逆に何か目立つ物があれば視線を誘導してシルエットを良く見せる(他の箇所に視線が行きにくい)効果があります。
ダウンジャケットはボリュームがあってシルエットが崩れやすいので、フードがついている物も多いですね。
「やはりモコモコしたのは苦手だ!」という方には、スリムなシルエットのダウンジャケットもあります。
こういった物は海外ブランドに多く、価格も高めになることも多いですが、僕もダウンは細身の物のほうが好きですね(笑)。
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身頃も細いですが、特にアームがかなりスッキリしています。
アウターは腕の細さでもかなり印象が変わるんですよ。
もちろん着丈も画像のように、ある程度長い物を選びましょう。
ダウンジャケットの丈を長くした、ダウンコートもトレンド。
ダウンコートと言えば女性のイメージが強いかもしれませんが、最近はメンズでも流行ってきていますね。
ダウンコートを選ぶ際も、ボリューム感と着丈は重要。
ボリューム感たっぷりで着丈が長い物は野暮ったくなります。
例えば、これは着丈が長すぎ。
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このくらいのミドル丈くらいが着やすいでしょう。
ボリュームも普通のダウンジャケットより抑えられていて良いです。
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見た目は普通のコートと変わらないようなダウンコートもありますが、そういった物なら着丈がある程度長くても大丈夫。
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次に生地について。
ダウンの表面の生地に使われる素材は、大きく分けてナイロンとウール。
こちらがナイロン。
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ナイロンのダウンというと、一昔前に流行ったテカテカのシャイニーナイロンを思い浮かべるかもしれませんが、今主流なのは上の画像のようなマットな質感の物。
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シャイニーナイロンも普通に販売されてはいますが、個人的にはあまり着る気になりませんね。
ちなみに画像はここ数年人気が高まっているブランドの今シーズンの商品。
続いて、こちらがウール。
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ナイロンよりスポーティさが抑えられ、落ち着いた印象になります。
恐ろしい価格になりますが、ラグジュアリーなものだとカシミヤなんかもありますね。
たまにコットンやレザー生地のダウンも見かけます。
ナイロンかウールか。
これはどのようなスタイルでダウンを着こなしたいのかを考えて、お好きなほうを選んでいただければOKです。
先ほど言った通り、ナイロンはスポーティ、ウールは落ち着いた印象。
問題は生地の品質。
普通の日本の環境で使う分には極寒地でも耐えられるような高スペックは必要ないので、中身の素材がどうだ〜というより、表面の生地に注目しましょう。
コートと同じく、ダウンも生地の面積が大きいアイテムです。
しかも、ウールはもちろん、ナイロンも価格の差が出やすい素材。
つまり、ダウンジャケットは物の良し悪しがすぐに分かってしまうんですね。
ペラペラのシワが寄ったナイロン生地の物では、どうしても安っぽい印象になってしまうので、注意してください。
ダウンジャケットの着こなし方 Yラインを構築しよう
ダウンジャケットは基本、ボリューム感のあるアイテム。
シルエットで言えば、IラインやAラインを作るのは厳しい。
なので、細身のパンツと合わせてYラインを意識する必要があります。
太めのパンツだと上下ともボリュームありすぎになってしまうんですね。
例えば、微妙なシルエットのジーンズなんかを合わせてしまうと・・・。
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スタイルが整っているモデルが着ているからまだしも、「なんか不恰好だなぁ」と思いませんか?
同じジーンズでも、細身のテーパードシルエットの物にすると・・・。
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このようにシルエットが整います。
また、下半身をスッキリさせるにはパンツのシルエットだけでなく、色も関係があります。
絶対ではありませんが、明るい色よりダークトーンの収縮色のパンツのほうが合わせやすいでしょう。
また、ダウン以外のアイテムをいつもよりドレス寄りにするようにしましょう。
ダウンジャケットで十分ドレスダウンしているからですね。
ダウンジャケットは本来、アウトドアで使われていた物なので非常にスポーティなアイテム。
大人がスマートに着こなすのであれば、スポーティなアイテムをスポーティに着こなすのはNGです。
例えばこのような着こなし。
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インナーは白Tシャツでパンツは色落ちしたジーンズ、靴はスニーカー。
おまけにダウンジャケットは鮮やかなブルー。
シルエットは悪くないものの、全体的にカジュアル過ぎます。
こちらはどうでしょうか。
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ニット帽を被っていたり足元がスニーカーだったりしますが、インナーはニットで、パンツはスラックスに。
先ほどと違い、洗練された印象になっていると思います。
また、ダウンジャケットはダークトーンの物が多いですよね。
黒、ネイビー、チャコールグレーのような。
冬のアウター自体がダークトーンの物のほうが使いやすいですが、ダウンジャケットのようなアイテムであれば明るい色になればカジュアルすぎて尚更使いにくくなってしまいます。
先ほど、Yラインを作るためにはパンツの色もダークトーンが良いと言いました。
ということは、こんな感じで上下ダークトーンで重たい印象担ってしまうことも考えられるわけです。
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これを回避するためには、ダウンとパンツ以外のアイテムで工夫しましょう。
インナーのニットや靴で明る色を使ってアクセントにすれば良いわけです。
別に派手色じゃなくても構いません。モノトーンでもOK。
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ちなみにこの画像のように、白色のインナーを重ね着して裾を覗かせるのも最近よく見られる着こなしです。
得られるメリットは2つ。
まずトップスの面積を増やすことで、上半身にボリューム感を出せること。
次に、コーディネートを崩さない程度の少ない面積で白を差し色に出来ること。
今回の場合のようにYラインを作りたい場合、全身ダークトーンを回避したい場合などに非常に便利なテクニックなので、是非覚えて使ってみてくださいね(笑)。
いかがでしたか?
ダウンジャケットの選び方と着こなしについて解説しました。
参考にしていただければ幸いです。