いよいよ12月ということで、冬シーズン到来!
気が付けばもうすぐ今年も終わりですね~。早いなぁ。
残り1ヶ月も、気合を入れて記事を書いていきましょう。
今後の方針なのですが、12月は冬のファッションの基礎知識を主に解説していく予定です。
まだ詳しくは決めていませんが、1月は更に具体的なコーディネートの提案などが出来れば良いなと思っています。
そういえば、今月から洗濯表示が変わるんだとか。
知ってました?
より詳細に洗濯方法を表示できるようになるのは良いですが、マークがかなり簡略化されているので、分からなくなる方が増えそうです・・・。
ニットのお手入れについて書いた記事も、近いうちに修正しなきゃいけないかもしれませんね。
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基本的にお問い合わせにはお返事を差し上げられませんが、参考にさせて頂きたいと思います。
ウィンターホワイトとは
さて、本題に入りましょう。
今回はウィンターホワイトについて。
名前の通り、冬の白という意味です。
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コーディネートに白を使うのは珍しくもなんともないですよね。
なぜわざわざ”ウィンター”を付けるかと言うと、秋冬のコーディネートはダークトーンで構成するのが一般的だからです。
ファッションにおける色使いは季節によっても左右され、基本的に春夏は明るい色が、秋冬は暗い色が好まれます。
例えば、夏はサックスブルーのシャツや白のショートパンツ、冬はネイビーのコートにチャコールグレーのパンツといったアイテムが定番ですよね?
そして、そういった色使いがきちんと出来る方が、”季節感がある”と言われます。
もちろん色使いは明るさだけによって決まるほどシンプルではありませんが、基本的にはこんな感じです。
それではなぜ、冬に白を使うのか?
ウィンターホワイトの使い方は2種類あります。
- 色が重くなりがちなコーディネートに白を入れて、穏和させる。
- 白を中心としたマイルドな雰囲気のコーディネートで、冬の季節感を出す。
ウィンターホワイトという言葉自体に特に意味はないと思うので、これは僕が勝手に考えたことです。
今回記事を書くにあたって、色々研究したのですが、これが冬に白を使うメリットでしょう。
秋冬のコーディネートはダークトーンで構成すると書きましたが、インナーや靴などを含めた全てのアイテムをダークトーンで統一すると、当然”重く”なってしまいます。
そこに少し白を投入すれば、そこから抜け感が生まれ、穏和させることができます。
アウターとパンツは黒だけどインナーは白、といった鉄板のコーディネートはまさしくこれです。
また、白を中心としたコーディネート。
こういった色使いは女性のほうが得意ですね。
レディースでは浸透していますし、白のコートやダウンも人気があります。
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このように、春夏の色と思われている白でも、冬の季節感を出すことが出来ます。
特に、2つ目の白を中心としたコーディネートについて、難しいと思われる方も多いでしょう。
実際、ある程度難易度が高いのですが・・・。(笑)
それを丁寧に解説するのがこのサイトの役目です。
以前グレーのワントーンについて解説しました。
こちらの記事の知識も出てくるので、こちらも読んでいただけると理解が深まると思います。
白には種類がある どう使い分ければいい?
まず知っておいてもらわなければいけないのは、白の種類について。
一般的には3つに分けられます。
ホワイト、オフホワイト、アイボリー。
右に行くほど、黄色っぽく、クリーム色のようになります。
色について厳密な話をする必要はないので、この記事では分かりやすいように、青みがかった白をホワイト、少し黄色っぽい白をオフホワイトと表現することにします。
これがホワイト。
https://bnyjp-prod.item.photo/product/2030702/2030702_main.jpg?ts=20161102193414
こちらがオフホワイト。
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比較すると違いは明らかですね。
それでは、ホワイトとオフホワイトをどう使い分ければいいのか?
まずはホワイトから。
真っ白なので、清潔で爽やかなイメージですね。
そしてドレス感があるので、画像のように、シャツによく用いられます。
オフホワイトのシャツってあまり見ないですよね?
それに比べ、オフホワイトは優しい、温かいイメージがあります。
なので、ニットなど秋冬服に使われる白の多くはこちらです。
というわけで、基本的にはオフホワイトを選べばOK、なのですが・・・。
先ほど言ったように、ホワイトには、清潔で爽やかなイメージで、ドレス感があるというメリットがあります。
この効果はオフホワイトにはあまりありません。
つまりウィンターホワイトのコーディネートをマスターするには、このホワイトを上手く使うことも必要になってくるのです。
かといって、ホワイトを使いすぎてしまうと、寒々しい印象に・・・。
バランスが大切です。
例えば、トップスを白のトーン・オン・トーンにする場合、アウターをオフホワイト、インナーをホワイトにするのが定石。
それではさっそく、具体例を見ていきましょう。
まずは白のアイテムを1点取り入れてみよう
最初は比較的簡単な、ダークトーンのコーディネートに白を挿入して、穏和させる方法。
白のアイテムを取り入れる場所は、インナーかボトムスがおすすめです。
靴だと面積が小さいので効果は少ないですし、アウターに取り入れるのは難易度高めです。
もちろんバランスが取れれば、どんなアイテムでも良いのですが、僕のおすすめはオフホワイトのタートルネックです。
上品な雰囲気があるので、1枚で着ても良く見えます。
カジュアルスタイルにもバッチリ。
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タートルネックであれば、画像のように、MA-1などノーカラーのブルゾンとも相性抜群です。
MA-1は襟がないので、クルーネック、Vネックのようなインナーを合わせてしまうと、首元が寂しくなってしまいます。
更に、ドレススタイルにも凄くハマります。
http://cdn-catalog.beams.co.jp/2016aw/assets/img/dress/6/pic4.jpg
見てくださいこの万能性。
合わないアウターなんかあるんでしょうか?(笑)
最近、僕もオフホワイトのタートルを1枚買いました。
ホワイトのタートルネックでも良いですが、先ほど言ったように少し寒々しい印象になるので注意が必要です。
加えて、ホワイトを使うと、コントラストが強くなります。
パンツに白を取り入れた例を見てください。
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そこまで黄色っぽくなく、ホワイトに近いので、黒いトップスとのコントラストがハッキリとしているのが分かりますか?
コントラストが強ければ全体的にシャープな印象に、弱ければ全体的にマイルドな印象になります。
どのような印象にしたいのかも考えて、ホワイトにするかオフホワイトにするか決めましょう。
白パンツについて加えると、白は膨張色なので、黒いパンツと比べ、足が太く見えます。
これはけっこう気にしている方も大勢いるんじゃないでしょうか?
ボトムスはコーディネートを整える役目があるので、膨張色にすると、少しぼや~っとした雰囲気になりがちなんですね。
更に靴も膨張色の物にしてしまうと、ぼやぼや~となってしまいます。(何だこの効果音)
なので、靴は黒、ブラウン、ネイビーのようなダークトーンの物を選ぶと良いでしょう。
靴はコーディネートの”締め”です。
グレーやベージュ、キャメルと合わせよう
もっと全面的に白を使ったコーディネートも見ていきましょう。
だからと言って全身真っ白にしてしまうと、凍死しそうです。
冬の季節感を出すために工夫しなければいけませんね。
そこでポイントなのが、白と相性の良い色と合わせて、全体的にマイルドな雰囲気のコーディネートにするということ。
その白と相性の良い色というのが、グレーやベージュ、キャメルです。
まずはこちらから。
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キャメル×オフホワイトという王道の組み合わせです。
インナーがホワイトのニットだと、キャメルとのコントラストが強くなってしまうので、上品なキャメルのコートの魅力を引き立てるためにも、オフホワイトのほうが良いでしょう。
ケーブルニットなのもいいですね。
冬のコーディネートはのっぺりしがちですが、良いアクセントになります。
ボトムスはライトグレーのジーンズで、コーディネートをマイルドな雰囲気にまとめています。
靴下にも白を取り入れていて、しっかりインナーの色を拾っていますね。
靴もネイビーのスエードローファーなのが素晴らしい。
起毛感のあるスエード素材は、秋冬に最適です。
ブラウンのスエードローファーでも良いですね。
色々と参考になるコーディネートでした。
続いてこちら。
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白のシャツとパンツに、グレーのダウンジャケットを合わせています。
インナーのホワイトのシャツの襟を立てて、ちょい見せ。
面積は小さいですが、たったこれだけでも、抜け感がでるんです。
トップスのグレーの面積が大きいので、パンツはホワイトでも良かったですが、これはこれで上手くまとまっているので良いですね。
全身明るい色なのに、温かそうです。
ニットブルゾンのダウンの部分もウール素材で、起毛感がありますね。
袖の部分が畦編みになっていて、生地に表情があるのも良いです。
次はこちら。
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アウター、ボトムス共に白のコーディネート。(正確にはベージュ・・・?)
このように上下の服が同色だと、色の差がないので、のっぺりしがちです。
そこで重要になってくるのが、素材で差をつけるということ。
トップスのショールカラーのカーディガンはざっくりした生地感、ボトムスのスラックスはサラッとした生地感。
生地感にしっかり違いがあるので、のっぺりしてしまうのを回避できています。
インナーはホワイトのシャツとミディアムグレーのカーディガン。
どちらも強い印象の色ではありませんが、コーディネート全体が淡い色使いだと、アクセントになりますね。
靴を黒いシューズを選んで、全体を締めています。
最後にこちら。
http://www.bronline.jp/recommend/styling/casual/038/photo_05.jpg
白のインナーにグレーのダウンベスト、ボトムスはベージュ。
インナーはホワイトのシャツにオフホワイトのニットを合わせていて、白のトーン・オン・トーンになっていますね。
やはり白でトーン・オン・トーンをするなら、アウターをオフホワイト、インナーをホワイトにして、ホワイトをアクセントとして使うのが良いでしょう。
このコーディネートも、インナーとパンツの上下が同色ですが、ニットのウール素材とチノパンのコットン素材で、生地感に差がついています。
ダウンベストもウール生地なので、コーディネートは一層マイルドな雰囲気に。
ナイロン生地にして、よりスポーツテイストに寄るのもアリだと思います。
いかがでしたか?
冬に白を使った着こなしは、レディースだけでなく、メンズファッションでも出来ます。
是非、ウィンターホワイトを取り入れ、エレガントな装いを楽しんでみてはいかがでしょうか。