【全型レビュー】ユニクロ×マルニ 第2弾はメンズなし? それでも買うべきアイテムは?

本日12月9日(金)発売の、UNIQLO and MARNI(ユニクロアンドマルニ)第2弾。

2022年春夏にスタートした、ユニクロとイタリアの人気ラグジュアリーブランドMARNI(マルニ)のコラボラインです。

秋冬コレクションについてはアナウンスが遅く、コラボはあれっきりで終わりなのかと思っていたのですが、無事発売してくれました。

ただし前回の春夏シーズンとは異なり、今回はレディースのみの展開となっていて……。

しかも型数も非常に少ないです。

「じゃあ、メンズが着られるアイテムはないの?」

……というのが気になるところだと思うのですが。

結論から言うと、男性の方でも着用できるアイテムはあるので、一応はチェックしておいたほうがいいですね。

ただしあまり期待しすぎないほうが良いです。

それでは詳しく解説していきましょう。

ダウンジャケットやダウンベストなら、メンズでもOK

UNIQLO and MARNI(ユニクロアンドマルニ)は2022年5月、第1弾として2022年春夏コレクションを発売しました。

あのMARNI(マルニ)とのコラボということで、話題性は抜群。

かなり注目度が高かったのですが……。

ぶっちゃけ全体的な出来栄えはイマイチだったんですよね。

鮮やかな色・柄使いで、とにかく派手なアイテムが多く。

マルニらしいと言えばマルニらしかったのですが……。

使いづらいうえに、素材がユニクロなのでどうしてもチープに見えてしまったり。

「マルニ本家の魅力が伝わってくるか?」というと、とてもそうは言えないなと。

またデザイン性があるぶん、ユニバレしやすいというデメリットも抱えていました。

しかし中には良品もあって。

たとえば「ワイドフィットタックパンツ」などがそれでした。

これはインラインにはない、2タックのゆったりしたシルエットのスラックスという非常に今っぽいパンツで……。

マルニがどうとか関係なしに、非常にクオリティの高いアイテムでした。

では今回は買うべきアイテムはあるのか。

そもそもメンズが着用可能なアイテムはあるのか。

結論から言えば、アウターなら男性が着てもおかしくないでしょう。

※ここから先のレビューでは、サイズ感は175cm65kgの私の体型を基準にしています(ユニクロだと普段トップスはLかXLくらいですね)。

オーバーサイズダウンコート

¥17,900

オーバーサイズダウンコート

¥17,900

今回アウターは、ダウンジャケットとダウンベストの2型のみ。

まずはダウンジャケットからいきましょう。

カラーブロックのタイプと、柄がプリントされたタイプの2種類あります。

こちらかなり大きく作られていて。

私はLサイズで十分ゆったり着られました。

レディースサイズのはずですが、普通のメンズのオーバーサイズで作られたアイテムとほとんど変わりません。

ボリューム感もしっかりあって今っぽい。

ひと昔前はあまりダウンらしくない、スタイリッシュなものが流行っていたのですが、今は逆にこういったダウンらしいダウンのほうが人気ですね。

モコモコ感もそうですし、商品名に「ダウンコート」とあるだけあって着丈が少し長めなので、それでよりいっそうボリューム感が出ています。

フードの立ち方も綺麗で、スタイルもよく見えます。

これ、シルエットかなり良いなと。

ただ、生地の安っぽさが気になる……。

生地感が通常のユニクロのダウンのそれなんですよね。

今回はマルニコラボということで価格も上がっており、少しは期待したのですが。

やっぱりなーと。

とりわけ無地というか、カラーブロックデザインのほうはチープ感が目立ちます。

チェック柄がプリントされたもののほうが、生地のチープ感をごまかせるのでオススメですね。

この柄のタイプがなかなか面白くて。

ただのチェック柄ではなく、可愛らしい手書き風のチェック柄なんですよね。

マルニらしく色もカラフルで、非常にデザイン性が高いなと。

ただ、当然ながら着こなしの難易度は上がります。

といっても普通に黒のスラックスと合わせてあげればコーディネートとして成立すると思うのですが、それでも初心者の方にはちょっとおすすめしづらいですね。

それと、柄物だとどうしてもユニバレはしやすくなります。

今回型数が少ないうえに、この柄プリントのダウンジャケットに関しては1色のみの展開となっているので……。

それからお値段17900円と、ユニクロにしてはかなり高価なのも気になるっちゃ気になります。

そういうわけで、チェック柄のダウンジャケットに関しては悪くないアイテムだと思うのですが……。

ユニバレのしやすさだったり、難易度だったり、価格だったり、諸手を挙げておすすめするわけにはいかないなと。

ちなみにこのダウンジャケット、サイズ感は全体的に問題ないのですが、袖の長さが少し短く、それが唯一気になるといえば気になりましたね。

明らかに丈が足りていないわけではないので、おかしいというほどでもなかったですが。

続いてダウンベストです。

オーバーサイズダウンベスト

¥9,990

こちらもかなりのオーバーサイズ 。

メンズでも問題なく着用できるでしょう。

アームホールもかなり広く作られています。

先ほどのダウンジャケットと同様、私はLサイズでちょうどよかったです。

ダウンベストはここ数年じわじわと人気が高まってきており、トレンドになってきていますね。

こちらはボリューム感も強く、よりいっそうトレンド感があります。

ただやはり、素材感が安っぽい……。

先ほどのダウンジャケットと異なり、チェック柄のタイプが展開されておらず、ごまかしが効かないんですよね。

色も正直かなり使いづらいですし、これはオススメできないかな。

それにユニクロのダウンベストが約1万円というのも、かなり高く感じてしまいますね。

先ほどのダウンジャケットもそうですが、これならもう少し頑張ってセレクトショップのオリジナルのダウンを買おうとなるんじゃないかなと。

2,3万円台で良品がありますし。

それに物によっては、もうすぐセールにかかるのでさらに安く買えますし。

ニット類はメンズには小さすぎるが……

次にニットですが、総じてメンズには小さすぎるのでオススメできません。

具体的に言うと、以下の3つですね。

ポップコーンニットVネックセーター(長袖)(¥3,990)。

ポップコーンニットVネックベスト(¥2,990)。

カシミヤボーダータートルネックセーター(長袖)(¥12,900)。

ポップコーンニットはXL、カシミヤのタートルネックはLが店頭に置いてあった最大サイズだったのですが、もうピチピチで、着丈も明らかに足りていなかったです。

もはや「もうワンサイズ上げれば……」というレベルではないですね。

ポップコーンニットに関しては、オンラインストアだと3XLまでサイズ展開があるのですが、そこまで上げたとしても、たぶん厳しいんじゃないかな……。

そもそもサイズ感の問題がクリアできたとしても、デザインがかなりレディースっぽいので、どのみち男性の方が着るのは難しいと思います。

ただニットにもいくつか例外があって、こちらのカーディガンは良かったですね。

メリノブレンドボーダーオーバーサイズカーディガン(長袖)

¥4,990

こちらは比較的大きめに作られており、Lサイズでジャストくらいでした。

ただ、こういうアイテムはゆったり着ないとこなれ感が出ないので。

店頭にはなかったので試していませんが、XLサイズがベストかなと思います。

素材感、発色もなかなか良くて。

ウール100%ではないのですが、安っぽく見えません。

ボーダー柄のオーバーサイズのカーディガンということで、着る人を選ぶとは思うのですが。

可愛い感じになっても平気だよという方は、オンラインストアで大きめのサイズを選ぶと良いかもしれません。

個人的にはブルーのXLがちょっと気になります。

それからもうひとつメンズでも着用可能なニットがあります。

ミックスカラーニットオーバーサイズフルジップパーカ(長袖)

¥5,990

こちらは店頭にXLサイズが置かれており、少しゆるめに着ることができました。

ただ個人的にはもうワンサイズ上げたいですね。

ミックスカラーなので、ちょっと癖のあるニット。

ダークオレンジは使いづらいと思うので、選ぶならブルーでしょう。

ただこちらに関しては、メンズでも大丈夫なものの、特別おすすめできるアイテムではありません。

生地もちょっと安ぽかったですし。

ニット素材のジップアップパーカーなので、価格も少し高いのでね。

パンツでおすすめできるのが「コーデュロイワイドフィットタックパンツ」

パンツについて触れる前に、インナーカテゴリーのアイテムについても一言。

たぶん男性の方で「ヒートテックレギンス(10分丈)」(¥1,990)を選ぶ人はいないと思いますが、ヒートテックタートルネックT(長袖)(¥1,990)も同様にメンズには厳しいです。

実物見てもらえればわかると思うのですが、生地がかなり薄く、また化繊感も強いんですよね。

かなりレディースっぽい素材感なので、男性の方が着るのには無理があると思います。

さてパンツですが、ひとつおすすめと言っても良いアイテムがあります。

それがこちら。

コーデュロイワイドフィットタックパンツ(丈標準66~68cm)

¥4,990

秋冬らしいコーデュロイ素材のパンツ。

なのですが、スラックス風の作りになっていて。

センタープリーツも入っており、かなり綺麗めな印象になっています。

とりわけ素晴らしいのが、シルエット。

今っぽく2タックが入っていて、太もも周りはかなりゆったりしているのですが、テーパードが強めにかかっており、裾にかけてキュッと細くなっています。

テーパードといっても、スッと直線的に細くなっているわけではなく、カーブを描くようにして細くなっているんですよね。

バルーンシルエットと言ってもいいかもしれません。

なのでボリューム感・ワイド感をたっぷりと感じさせながらも、裾が細いので野暮ったい感じにならない。

もちろん曲線的なシルエットは女性的な感じがしなくもないので、好き嫌いはあると思うのですが。

メンズが着てもおかしいわけではまったくなく、個人的には大好物。

これ形かなり綺麗ですよ。

色に関しては、レッドやグリーンもアクセントカラーとして使えますが、使いやすいのはブルーだと思います。

このブルーは、比較的暗いトーンなので。

ただブルーにしても、黒やネイビーに比べると、コーディネートの合わせやすさは劣りますね。

コーデュロイの質感もなかなか良いです。

パッと見で安っぽいと思われることはまずないでしょう。

ただ、これと同じシルエットで、春夏コレクションのときのようにウールライクな生地、なおかつ使いやすい色味だったら、もっと激推ししていましたね。

スラックスのパターンで作ったのなら、もうほんとにスラックスにしてくれたら良かったのに、という。

コーデュロイも悪くないですが、ウールのスラックスのほうが使い勝手が断然いいですし。

そのくらいこのシルエット気に入っているんですよ……。

サイズ感ですが、私の場合、Lサイズでウエストはジャストか、若干きついくらいでした。

個人的にはワンサイズアップして、XLサイズで穿くほうが好み。

そのぶんウエストはゆるくなるのでベルトが必要になるのですが、そのほうが太もも周りにさらにゆとりが生まれ、このパンツの特徴である丸みを帯びたシルエットがより強調されます。

ちなみに今回パンツ類は、オンラインストア限定で丈長めのタイプも用意されているのですが、よほど足の長い方・高身長の方でなければ、男性でも標準丈のタイプで問題ないと思います。

このコーデュロイパンツに関しても、私は標準丈でちょうど良い長さでした(アンクル丈のように短くはならず、かといってクッションもできない程よい長さ)。

パンツでもうひとつ、メンズでも穿けるのではないかと発売前から気になっていたのがこちら。

バギージーンズ(丈標準76cm)

¥4,990

こちらはドカンと太いワイドパンツ 。

丈も長く、ワンクッションできるように作られています。

メンズでも問題なく着用できたので、ストリートっぽい感じが苦手でなければ良いかと。

ただ色味がかなり明るく、使い勝手は悪そうなので、格別おすすめというわけではありません。

私はサイズ27でウエストはジャストか、少しゆるいくらい。ベルトはあったほうがいいですね。

こちらも丈標準のタイプで問題ありませんでした。

ただ、ウエスト周り・ヒップ周りの作りがレディースっぽいのが気になる。

それが隠れるくらい、丈の長いオーバーサイズのトップスと合わせるなら良さそうです。

こういうシルエットのパンツだと、上にボリュームの少ないトップスを持ってきて、Aラインを作りたくなってくると思うのですが……。

間違ってもタックインはしないように。

それからパンツはもうひとつ、メリノブレンドリブボーダーセミフレアニットパンツ(丈標準66~68cm)(¥4,990)というのもあるのですが、これはシルエット的にもデザイン的にも、男性の方が穿くのは厳しいと思います。

もちろん、スカートやワンピースは言うまでもないですね。

グッズ類はスカーフとソックスがおすすめ

では最後にグッズ類。

まずスカーフは男女問わず使えるでしょう。

シルクフロシキスカーフ

¥1,990

シルク100%で、素材感は良いです。

約2000円で買えるスカーフとしては、他に並ぶものがないでしょう。

スカーフはコーディネートに華を添えるためのアイテムなので、シンプルなものより、派手な色・柄のものがおすすめ。

しっかり主張させるというよりは、首元から僅かにのぞかせるイメージ。

それだけで十分に効果がありますよ。

そういった意味で、このマルニコラボとの相性は良いですね。

コーディネートのアクセントになるといえば、ソックスも。

ヒートテックソックス(2足組)

¥990

こちらもマルニらしい可愛らしいソックス。

靴下のように見える面積が小さいアイテムであれば、柄物でも使いやすいですね。

メンズサイズである25-27cmが販売されているので、こちらも男性も履くことができます。

他にもビーニーやバラクラバ、ストール類やグローブ類があるのですが、これらはおすすめできません。

まずビーニーやバラクラバはデザイン的に、メンズには使いづらいだろうなと。

ストール類もボリュームに乏しいし、フードとかもいらないし。

グローブ類は一応手を入れることはできましたが、少し窮屈感がありました。手の小さな男性なら問題ないかも。しかしデザイン的に、男性の方が着けると可愛くなりすぎてしまう気がします。

残念ながら今回もバッグはないですね。

マルニといえばバッグかなり人気ですし、本気を出せばかなり良い物が出来そうなのに……。

今年のJWアンダーソンコラボの秋冬コレクションでは、バッグのクオリティーが非常に高く、即完売になりましたし。

とはいえマルニの主力商品であるだけに、そこは慎重にならざるを得ないのかな。

以上、ユニクロ×マルニ第2弾の、メンズ目線でのレビューでした。

ユニクロ公式サイトによると、マルニコラボは今回の2022年秋冬コレクションで「第一章の終わり」だそうで。

この後の見通しは立っていないらしく、もしかしたら今回で幕切れとなるかもしれません。

今回、グッズ類以外はおすすめできるものが少なく、メンズ的には正直微妙でしたが……。

ユニクロアンドマルニ、これから一体どうなるのでしょうか。

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