皆さんはもうアウターをお探しになられていますか?
店頭では、今までニットが売れ筋でしたが、先週末はアウターがよく売れたそうです。
一気に冷え込んできたので、そろそろみんな欲しくなってくる頃ですね。
アウターなど単価が高いアイテムはどこのお店も入荷数が少ないので、すぐに売り切れることもあります。
「まだ大丈夫だろう」と言わずに、ぜひお早めに(笑)。
今回はのテーマは、そんなアウターにも大いに関係してくるトレンド、「ビッグシルエット」です。
ビッグシルエットとは?
ビッグシルエットという言葉に聞き慣れている方も、ここで初めて聞いた方もいるでしょう。
簡単に言えば、その名の通りサイズの大きな服を着ること。
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分かりやすい例を挙げれば、こんな感じです。
明らかにオーバーサイズですよね。
この現象はレディースも同じで、やはりメンズより少し先に流行の兆しを見せていました。
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2015秋冬くらいから本格的に流行り始めたトレンドで、今年の春夏にはビッグシルエットのカットソーがよく見られました。
それが今シーズン、ますます広がっています。
スリム&ショートが全盛だった頃の反動、昨年がピークだったノームコアの進化系とも言えるでしょう。
更に、アウターだけでなく、シャツやニットなど様々なアイテムもビッグシルエットの物が増えています。
「どうせ若者のトレンドだろう」と思う方もいるかもしれませんが、ファッショナブルなブランドだけでなく、クラシックなブランドでもこのような傾向は見られるのです。
この前発売されたユニクロUのコレクションでも、確実にビッグシルエットが意識されていました。
確かに、先ほど載せた写真のように極端なビッグシルエットを大人が着るのには僕も否定的な立場なのですが、ファッションが全体的にリラックスしたシルエットが主流なのは間違いありません。
前に解説したパンツのトレンドだってそうです。
ストリート系みたいな若者のファッションが発祥のトレンドでも、徐々に色々なスタイルに広まっていくんですね。
また、一口にビッグシルエットと言っても、単純にサイズが大きなもの、袖などを調整してスマートに見せたものなど色々あります。
さっそく実際の今シーズンのアイテムでいくつか具体例を見てみましょう。
ビッグシルエットの具体例
シャツ
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シャツにもビッグシルエットの物があります。
身幅が広く、着丈も長いですね。
スウェット
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スウェットのビッグシルエット。
ドロップショルダーで袖も長いのが目立ちます。
元々カジュアルなスウェットですが、更にカジュアルな印象に。
コート
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こちらもドロップショルダーで全体的にゆったりしています。
着丈も少し長めなのでボリューム感がありますね。
ダウンジャケット
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インナーダウンや細身のスリムなダウンなどが定番になりましたが、ダウンもボリューム感のある物がトレンド。
以前のモコモコしたダウンですが、着丈が少し長めなのがポイント。
大人はビッグシルエットとどう付き合えば良いのか?
ビッグシルエットがどんなものか分かったら、「じゃあどうやって自分のスタイルに取り入れるか?」ですね。
先ほども言った通り、いかにもビッグシルエットな物を着る必要はありません。
トレンドを全力で追いかけていて、ファッショナブルな格好が好きな人がダメなわけではないですが、やはり大人にはスタンダードなファッションをして欲しいのです。
極端な物を選ぶのは大人のスタイルとしてどうかという意味でも、長く使える物を選ぶという意味でも、おすすめしません。
大切なのは、その時代のトレンドの本質を理解すること。
「ビッグシルエットがトレンド→とにかくデカイ服を着ればいい」ではありません。
全体的にリラックスしたムード流行っているなら、リラックスした感じが伝われば良いのです。
例えばこのコート。
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肩幅はジャストですが、ナチュラルに作られていて、なおかつラグランスリーブ。
身幅はゆったりしすぎず、綺麗なAライン。
着丈もちょうど膝上くらいで、程よい長さです。
リラックスした雰囲気のコートですが、”トレンドに左右されすぎな人”には見えません。
ちなみにこれはMACKINTOSH(マッキントッシュ)というレインコートで有名な、英国の老舗のコートブランド。
クラシックなブランドは大人でも着られるように自然にトレンドを取り入れているんですね。
このように、トレンドに左右され過ぎたり、無視するのではなく、上手く自分のスタイルに反映させましょう。
いかがでしたか?
今回の記事で「ビッグシルエットとは何か?」「どう付き合えばいいのか?」を解説しました。
今後更に、ニットのトレンド、コートのトレンド・・・とアイテムごとに詳しく解説していく予定なのでお楽しみに!