大人が履くべきデニムはどう選ぶ? ジーンズの基本も徹底的に解説!

今回はデニムの選び方についてです。

一口にデニムと言っても色々な物がありますし、選び方も人それぞれでしょう。

ですので、当サイトのテーマに沿って、大人のカジュアルスタイルに合うデニムの選び方を、ジーンズの基礎知識を踏まえながらじっくり解説していきます。

必要なことを盛り込んでいっていると、記事のボリュームが想定よりかなり増えてしまい、完成させるのが遅れてしまいました。

(このようなファッションの基礎知識を解説する記事を書くのは、やはり時間が掛かりますね)

なんとかギリギリ週末中には書き上げましたが、投稿時間が遅すぎです(笑)。

こんな時間にすみません。。

現在、今シーズンのオススメ出来そうな春アイテムなども精力的に探しています。

良い物もたくさん見つかっているので、これからドシドシ紹介していきます。

そちらもお楽しみに!

 

 

デニム、ジーンズとは

 

現在、ジーンズのことをデニムと呼ぶのが主流になっており、「デニムとジーンズってどう違うの?」と悩む方も多いと思うので、ここから説明していきます。

 

まず、”デニム”とは生地の名称のことを指します。

綿で出来た綾織物のことで、ジーンズの生地と聞いたら誰でも思い浮かべることが出来ますね。

 

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そしてジーンズとは、そのデニム生地を用いたパンツのこと。

なので正確にはジーンズのことをデニムと呼ぶのは間違っているのですが、こういった曖昧なところが多いのがファッション用語なんですよね。

 

デニムか、ジーンズか、好きな方で良いと思います。

特に意識しているわけではないですが、僕はその時の気分で両方使いますね。

ただ、デニムと言ったほうがやはりオシャレっぽい響きはします(笑)。

 

Tシャツのことをカットソーと呼ぶのと同じで、これも正確には同義ではないのですが、既にTシャツ=カットソーのようになってしまっています。

 

デニムの生地について

 

基本的に、デニム生地は綿100%で、色はインディゴに染められます。

ですが、現在はポリウレタン混の生地を用いたデニム、ストレッチデニムが主流になっています。

(色に関しては、後で詳しく説明します。)

 

生地にポリウレタンが加えられたストレッチデニムは、その名の通りストレッチ性が高く、生地が良く伸びるので、履き心地が良く、スキニーパンツブームに大きく貢献しました。

スキニーのような極端に細身のパンツを綿100%の生地で作るのは流石に無理でしょう。

 

スキニージーンズと言えば、つい最近、世界一有名なジーンズであるLevi’s(リーバイス)の「501」のスキニーモデルが発売されました。

 

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当然、通常の501の生地にストレッチ性はありませんが、このスキニーモデルではポリウレタンが1%加えられています。

ピチピチまではいかなくとも、通常の501よりはかなり細身になっています。

 

もちろん、まだ綿100%のデニムをメインに作っているブランドも多く存在しますが、美しいシルエットを売りにしているブランドの物にはほとんど入っていますね。

大体2%くらいが主流でしょうか。

 

ポリウレタン混のデメリットとしては、劣化することが挙げられます。

これはポリウレタンという繊維の性質上避けようのないことなのですが、着用の頻度に関わらず、ポリウレタン混の製品は時間と共に確実に劣化していきます。

一般的には2〜3年と言われているようですが、製品ごとに変わってきますし、着る人の扱い方によっても変わってくるので一概には言えないでしょう。

 

しかし、少なくともデニムにストレッチ性を加える目的で使用される程度の量であれば、そこまで気にしなくても良いと思います。

ポリウレタンの劣化より、製品の寿命(生地の伸びや擦れなど)のほうが早い場合があるということですね。

 

ジーンズにはコアなファン・マニアの方が多く、ディテールや生地にこだわりを持つ方も少なくありません。

「ポリウレタン混のデニムなんかデニムじゃない!」という、かなりこだわりの強い方もいらっしゃるかと思いますが、少なくともファッションとして考えるなら、それらに固執しすぎるのは止めましょう。

決して、「積極的にストレッチデニムを選べ!」と言っているわけではありませんが、新しい物を受け入れる柔軟さも大事なことではないでしょうか。

 

また、デニム生地にも様々な厚みの物があり、厚みはオンス(oz)という単位で表されます。

一般的なデニムの厚みは大体14ozくらい。

 

生地が薄いほど履き心地は良くなりますが、厚みのある生地のほうが色落ちがよく出ますし、耐久性も良いので、どちらが良いかは一概には言えません。

分厚いジーンズを履いた時の質感が好きという方もいますし。

細身のパンツが主流になっていることもあって、今は薄めの物が多いですね。

 

 

そして生地は、なるべく上質な物を選びましょう。

 

 

 

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これから大人が履くべきデニムを選ぶポイントを具体的に解説していきますが、生地の質も影響してくるんですね。

良い物は非常に目が細かく、発色も綺麗。

質の悪いデニム生地とはやはり雰囲気も違ってきます。

 

見分けらる自信の無い方はセレクトショップなどに行き、オリジナルの1万円くらいの物と、3万円程度(もしくはそれ以上)のセレクトの物を見比べてみてください。

どういった生地が良い物なのか、すぐに分かるでしょう。

 

デニムは日本人にとって馴染み深いアイテムでもあるので、案外分かる人も多いものです。

良い生地を使っているからといって、必ずしも良いデニムであるわけではないですが、是非生地そのものにも気を配ってみてください。

 

デニムの色

 

先ほど述べた通り、基本的にデニムは”インディゴ”に染められます。

インディゴとは藍色の染料のことで、いわゆる一般的なデニムのブルーの色です。

 

インディゴ染めの特徴は色落ちしやすいこと。

インディゴ染めしても繊維の中まで染まらず、白いままなんです。

なので、水で洗うごとにインディゴの色素が落ちて、白くなっていくんですね。

 

デニムは通常、インディゴ染めされた後、工場でウォッシュ(洗い)加工されてからお店に運ばれます。

そこでどれだけウォッシュをかけるかでデニムの色が決まります。

デニムの色と言っても、淡い色味の物から、濃い色味の物まで様々ですが、元々は同じ色なんですよ。

 

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なので、ダークネイビーのような暗いトーンのデニムはウォッシュがあまりかかっていません。

 

全くウォッシュがかかっていないジーンズはリジッドデニム・生デニム、一度だけウォッシュ加工されたジーンズをワンウォッシュなどと呼びます。

デニム好きの中には、「色落ちする過程を楽しみたい」「デニムを自分で一から育てたい」という方たちも多くいます。

リジッドデニムは扱いに手間がかかりますが、そういった方たちに需要があるわけです。

 

インディゴの色は、染料やデニムの生地によっても変わってきます。

例えば、デニムの聖地・岡山県のブランド「桃太郎ジーンズ」はめちゃくちゃ濃いことで有名ですね。

 

 

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実物見たことがある方は分かると思いますが、黒と間違えるほど笑。

「こんな濃いインディゴあるんだなぁ」ってびっくりしますよ。

 

デニムの色はインディゴが基本だと言いましたが、もちろんそれ以外のデニムもあります。

定番なのは、黒、グレー、白などでしょうか。

 

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これらはカラーデニムと呼ばれ、インディゴ以外の色で染められたデニムです。

インディゴの特徴である色落ちはそれほど楽しめませんが、デニム特有の荒々しさが抑えられ、都会的な雰囲気になりますね。

どのデニムの色にもそれぞれ良さがあるので、どれをオススメするかと言われたら難しいのですが・・・。

色は濃いほど、ドレス寄りのスタイルにも使いやすいと言えるでしょう。

 

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ダークネイビーのようなインディゴ、黒デニムなどであればワーク感が少ないので、ジャケットスタイルにもよく馴染みます。

グレーなども上品な色で合わせやすいでしょう。

やはり色落ちの度合いが大きいほど、ラフでカジュアルな雰囲気がありますからね。

 

しかし、 かなり色落ちしたアイスブルーのような色でも、上手く取り入れることが出来れば、”ハズし”になりますし、淡い色なので春夏には向いています。

春夏と言えば、ホワイトジーンズも爽やかで良いですね。

 

どれも使い方次第なのですが、まず1本選ぶならやはりダークトーンのデニムがオススメです。

 

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個人的には、アイスブルーと濃紺の中間くらいの色が一番好きですね。

いかにもジーンズって感じの色なので、合わせるアイテムによっては野暮ったくなるので注意が必要ですが、ベーシックに白シャツやネイビージャケットと合わせたりしたいです。

 

色落ち・ダメージ加工について

 

色落ちとダメージ加工、この辺りがデニムの醍醐味ですね。

しかし、気をつけなければならないポイントでもあります。

 

先ほど、色落ちの度合いが大きいほどカジュアルな印象になると述べましたが、全体的な色落ち具合だけでなく、色落ちのメリハリの度合いにも同じことが言えます。

どういうことかと言いますと、デニムには色落ちしやすい部分とそうでない部分があり、よくシワになるところは最も色落ちします。

 

色落ちの名称まで部分ごとに付いていて、例えば太ももの色落ちは”ヒゲ”と呼んだりします。

 

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座るときなどに出来たシワの色落ちが、ちょうどヒゲのように見えるから・・・という理由ですが、面白いですよね笑。

ですが、こういった色落ちのメリハリが大きいほど、落ち着いたスタイルには合わせにくくなってしまうのです。

 

 ダメージ加工も同じです。

 

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ダメージ加工専門の職人がいたりするほど、ダメージはデニムの重要なディテール。

ですが、これもやり過ぎるとコーディネートに取り入れるのは難しくなります。

 

色落ちやダメージ加工は控えめに、あくまで上品さを保てる程度にしましょう。

 

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上級者向けですが、こういったアイテムを上手に使えば、コーディネートにこなれ感を出すことが出来ます。

 

 

 

 

パンツのシルエット

 

さて、デニムにも色々なシルエットがありますね。

デニムに限らずパンツ全般、シルエットは最も重要な要素なので、妥協しないようにしましょう。

 

スキニーパンツ一強の時代が終わった今、パンツのシルエットは腰回りのゆったりしたテーパードシルエットがスタンダードになっています。

詳しくはこちらの記事で解説しているので、まだお読みになっていない方は是非。

2016年 パンツのシルエットの最新 リラックスしたスタイルとは?
今回はパンツのシルエットのトレンドについてお話しします。 長い間、細身が主流だったパンツのシルエットに変化が・・・? ...

 

デニムも同じく、このようなテーパードシルエットがおすすめ。

 

http://demandware.edgesuite.net/sits_pod36/dw/image/v2/ABCP_PRD/on/demandware.static/-/Sites-catalog-master-bc/default/dw6f9060b4/images/large/171MOUTFIT32USA-E.jpg?sw=1920

パンツのシルエットの名称も曖昧なところがあるので、これをスキニーと呼ぶブランドもあるかもしれませんが。

シルエットは自分の目で確かめて、名称だけで判断しないようにしましょう。

トップスもボトムスもゆったりしたシルエットが主流になってきていますが、トレンドのワイドパンツを履く気にはならないという方も多いでしょう。

僕もその一人で、やはりパンツはシュッとしている方が好きですね。

といいつつも、トレンドも積極的に取り入れていきたい人に向けて、「大人のワイドパンツの取り入れ方」みたいなテーマで記事を書く予定なのですが・・・笑。

 

テーパードの特徴としては、裾に向かうにつれて細くなることが挙げられますが、太ももにゆとりがあるのもポイント。

太もも周りをゆったりさせることによって、今のファッションの方向性にも対応できるというわけです。

 

当然、ゆったりし過ぎもダメで、太めのストレートシルエットなどは野暮ったいだけです。

 

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対して、いかにもスキニーといったようなピチピチの物も、正直履きづらいという方も多いでしょう。

 

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トレンドから外れつつあるといっても、まだまだ様々なブランドからリリースされていますが、やはり極端な物は取り入れづらいものです。

 

最後にサイズ感についてですが、デニムは履いているうちに伸びるので、少しきつめを買うのが良いでしょう。

洗えば縮みますが、履けば結局また伸びるので、購入するときにジャストサイズを選ぶと、少し大きめのサイズになってしまいます。

ウォッシュ加工のされていないリジッドデニムの場合であれば、初めて洗濯するときにかなり縮むので、購入するときはジャストを選ぶのが良いかもしれません。

 


いかがでしたか?

ワードローブに欠かせないデニムですが、一歩間違えてしまえば途端に野暮ったくなってしまうもの。

大人のスタイルにもマッチするデニムを選ぶ際、この記事がお役に立てば幸いです。

 

 

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