【2022年秋冬】バブアー別注まとめ どれを買えばいい?

ここ数年、大人気のBarbour(バブアー)。

言わずと知れた、英国のトラディショナルな老舗アウターブランドです。

 

今年の2月には直営店が一斉に閉店するなど、日本撤退を思わせる動きもありましたが……(どうやら輸入代理店との契約で揉めていたようですね)。

大丈夫。今シーズンもセレクトショップがこぞって別注をかけています。

しかしこれだけ数が多いと、どんなアイテムがあるのか把握するだけでも一苦労。

猫も杓子もバブアーといった有様で、ある程度の規模のショップになると、バブアーを展開していないところを探すほうが難しいくらいです。

 

そういうわけで今回は、セレクトショップの別注モデルから、ドメスティックブランドとのコラボアイテムまで、私が気になったもの、おすすめのものをいくつかピックアップして紹介していきますよ。

 

※こちらの記事、多くの方に読んでいただけたので、大幅な加筆をして紹介アイテムを増やしたところ……。

なんと1万字越えの大ボリューム記事になりました(笑)。

これさえ読めば、今シーズンのバブアー別注のことがだいたいわかる! という網羅性のある記事になっています。たぶんこれより詳しい記事は他にないはずです。

ただし、このままでは読みづらいと思うので、近日中に、冒頭に目次を入れますね。 

 

 

リバーシブルで着用できる、アダムエロペの別注トランスポート

まず真っ先に触れたいのが、昨年注目を浴びたADAM ET ROPÉ(アダムエロペ)の別注モデル。

新カラーであるダークグレーを加えて、今年も発売されます。

【BARBOUR/バブアー別注】TRANSPORT リバーシブルブルゾン/本国生産/ロイヤルワラント/UNISEX

¥57,200

こちらはTRANSPORT (トランスポート)という、やや珍しいモデル。

SPEY(スペイ)と、BEDALE(ビデイル)のちょうど「中間」くらいの着丈のブルゾンですね。

有名なビデイルなどに比べるとマイナーですが、バランスの良い着丈やリラックスしたシルエットなど、今のトレンドにマッチするということで近年注目されているモデルです。

一言でいえばコーチジャケットのようなデザインですが、コーデュロイの襟など、バブアーらしい雰囲気もちゃんとあります。

このトランスポートは、昨今のオーバーサイズを基調としたスタイルも、トラッドなスタイルも、着こなし次第で両面カバーできる万能型と言って良いモデルですね(通販サイトの着用画像も、主に2通りのスタイリングが掲載されています)。

着丈が短いので、ワイドパンツとも合わせやすい。

身幅も広くゆったりとしており、まさに今っぽいシルエットと言えるでしょう。

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0528/1198/9192/products/2022-B-GML12180_sub15_7161e04a-8452-4516-b3b2-81b4d90efd4b_700x.jpg?v=1667010579

さてこのアダムエロペ別注モデル。

注目すべきポイントは、なんと言ってもリバーシブルで着用できるところ。

裏地がアイコニックなチェック柄になっており、裏返すことによって、そちらの面でも着用することができるのです。

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0528/1198/9192/products/2022-B-GML12180_sub10_700x.jpg?v=1667010371

チェック柄と言っても子供っぽいものではなく、いかにも英国的な、トラディショナルなチェック柄。

リバーシブルのアイテムって片面は微妙で、結局もう片面しか着なかった……なんてことも少なくないと思うのですが、これなら本当に両面使ってみたいと思わせてくれるものがあります。

トレンド的にも最近は柄物が増えてきているのですが、なかなか高価なアウターで柄物は選べないんですよね。

そういう面でもこれは嬉しい。

単色カラーのマットな質感の表地に飽きたら、裏地のコットン素材のチェック柄で気分を変えることができます。

5万円でこれはなかなかの満足度なんじゃないでしょうか。

素材はセレクトショップの別注品に多い、ノンオイルのポリエステル・コットン素材。

バブアーの代名詞である「オイルドコットン」とは質感が異なりますが、ベタつきや匂いの無さ、手入れの簡単さといったメリットがあります。

カラーはブラックとダークグレーの2色展開。

バブアーらしいカーキカラーではなく、どちらも都会的な印象のカラーリングになっています。

注目すべきはやはり新色のダークグレーですね。

ZOZOTOWNや公式通販サイトで予約を受け付けていますが、グレーはすでに全サイズ完売状態です(ブラックは執筆時点で全サイズ在庫があります)。

9月くらいまではまだまだ在庫あったと思うのですが、いつの間にか一瞬でなくなってしまいましたね。

しかし先日ショップスタッフさんにお聞きしたところ、店頭入荷分の在庫は別に用意されているとのこと。なのでまだチャンスはあります。

このダークグレー、サイトの画像を見る限りなかなか良い色味をしています。

バブアーめちゃくちゃ流行っていますが、グレーのバブアー(しかもトランスポート)は珍しいので、人と被りにくいのも良いですね。

裏地のチェック柄も、ダークトーンでまとまっていて使いやすそう。

ただ、実物はどうか。

通販サイトの画像だとかなり暗めのグレーなのですが、実物はもっと明るい気がするんですよね(ショップスタッフの方が1人、着画を載せてくれています)。

実は私、このダークグレーを予約注文していたのですが、もともと10月中旬の予定だった納品が11月中旬に遅れるという連絡があり……。

まだ現物を確認できていないのです。

さて、どうなるか。

アダムエロペ別注は、ロング丈のディスパッチライダースコートも注目

ADAM ET ROPÉ(アダムエロペ)の別注といえば、もうひとつ注目してほしいモデルがあります。

それがディスパッチライダースコート。

DESPATCH RIDERS COAT ノンオイルド/本国生産/ロイヤルワラント/UNISEX

¥62,700

ディスパッチライダースコートとは、その名の通りバイク乗りのために設計されたコート。

1940年代、第二次世界大戦中に英国軍のバイク部隊が着用していた「モーターサイクルコート」を原型にしています。

どちらもタイロッケンコートのような、ゆったりとしたAラインシルエットのロングコートですが、ミリタリー感の強いデザインが特徴。

ミニマルなデザインのタイロッケンコートに比べ、ディテールなどちょっとごてごてしています(斜めに配された胸ポケットなど)。

さてこのディスパッチライダースコート、そこそこマイナーなモデルなので、人と被りにくいというメリットがあるのですが……。

いかんせん男らしい無骨なコートなので、なかなか着づらかったりするのですよね。

しかしそこはさすがのアダムエロペ。

別注仕様により、インラインのものよりミニマルで上品に仕上がっています。

たとえば襟部のコーデュロイが、より繊細な、細畝の素材に変更されていたりとか。

それから若干ドロップショルダーにしたり、ポケットやベルトの位置を下げることで、ややルーズな印象に。

ディテールも変わっています(たとえば通常バイカーズコートはベルトを2箇所で固定するためバックルが2つ付いているのですが、こちらはよりシンプルに1つになっていますね)。

素材も先ほどのトランスポート同様、ノンオイルのポリエステル・コットンに変更され、野性味が削ぎ落とされています。

別注トランスポートと共通して言えるのは、バブアーの粗野なところが抜け(それはそれで大きな魅力なのですが)、都会的でミニマルなデザインになり着やすくなっていること。

バブアーらしさ(コーデュロイの襟や裏地のハウスチェックなど)を残しながら、シルエットなどもトレンド感あるものに調整され、おじさん臭くならないようになっています。

黒とブラウンというカラーのチョイスも良いですね。

こちらのコートもかなり人気なようで、通販サイトの予約ではすでにサイズ欠けを起こしています。

デリバリーを待たずに、もっと早くに紹介すればよかったですね。すみません。

ただまだ予約の段階なので、店頭での販売などはあると思います。

別注ビデイルはオーバーサイズが豊作

バブアーといえばこれ、というほどに定番のモデルであるBEDALE(ビデイル)。

もっとも有名で、かつ人気があり、当然ながらセレクトショップ別注でも、いちばん多く展開されているのはこのビデイルになります。

とはいえ、着こなしやすいかどうかはまた別問題で。

定番のモデルではあるものの、昨今のトレンドからすればボリュームが不足していたり、丈感が中途半端だったり、案外バランスが取りづらかったりするんですよね(といっても細身のパンツを合わせてあげればそこまで難しいというわけでもないですが)。

またバブアーの代名詞的な存在なので、どうしても渋めのトラッドな雰囲気になってしまう。

いかにも「バブアーを着ている」といった感じで(もちろんそれはそれでアリですが)。

そのため別注では、いかにビデイルをトレンドに合わせることができるか、いかにビデイルをファッションとして楽しむ若者に向けたアレンジができるか、が重要になると思うのですが。

その最適解が、「オーバーサイズ」ということなのかもしれません。

実際、複数のセレクトショップから「オーバーサイズ」のビデイルが提案されています。

こちらのUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)の別注モデルもそう。

【別注】<Barbour> OVERSIZE SOLID BEDALE/アウター

¥53,900

全体的に、通常のビデイルよりもゆったりとしたシルエットになっています。

生地はポリエステル・コットンのノンオイル。

さらにサイズアップして着たい方には、FREAK’S STORE(フリークスストア)の別注ビデイルという選択肢もあります。

別注 BIG BEDALE

¥51,700

アローズの別注が控えめに思えるほどのビッグシルエット。

ここまで大きいと、ストリート系のファッションにも違和感なく溶け込みそうですね。

ただ、好みは分かれるかも。

こちらも先ほどと同様、ノンオイルです。

ARKnets(アークネッツ)の別注も同じくらい大きいですね。

【ONLY ARK】別注 BIG BEDALE

¥53,900

ARKnetsはご存知の方も多いでしょう(あの充実したオンラインストアです)。

こちらはARKnetsが別注アイテムを製作する、ONLY ARK(オンリーアーク)というラインから展開されています。

こちらもノンオイルですが、ちょっと珍しいコットン73%, ナイロン27%の素材。

昨年好評だった別注モデルで、今年は新色のネイビーが追加されています。

個人的には、ナイロン系の生地×ダークネイビーという組み合わせはシックで好きですね。

どうせノンオイルの生地では、オイルドコットンの濃い色味は再現できないのだから、定番のセージではなく、敢えてネイビーを選んでみよう、みたいな。

モードなスタイルとも相性が良さそうです。

オーバーサイズの、「オイルドコットン」のビデイルが欲しいという方は、バブアーのインラインでも展開されているので、そちらをチェックしてみてください(商品名に「OS」とあるのがそれです)。

上3つは、それをベースに、生地をノンオイルのものに変更したイメージですね。

ただ、セレクトショップ別注でもオイルド仕様はありますよ。

【BARBOUR×JS/バブアー】別注 OS OLD BEDALE/ビデイル ロング

¥60,500

このJOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)の別注がそう。

オイルドで、なおかつシルエットがゆったり、特に着丈が長くなっています(BEAUFORT(ビューフォート)みたいに)。

こちらは旧型のビデイル、オールドビデイルをベースにしているので、現行モデルとデザインが異なり、フラップポケットが4つ付いています。

最後にビデイルの別注で面白いなと思ったのが、URBAN RESEARCH BUYERS SELECT(アーバンリサーチバイヤーズセレクト)とLOWERCASEの梶原氏による企画、workahoLC(ワーカホルク) の別注。

(カラーによって価格が異なるので注意。理由は後述します)

『別注』workahoLC×Barbour OVER SIZE OLD BEDALE

カラー:BROWNBLACK

¥59,400

『別注』workahoLC×Barbour OVER SIZE OLD BEDALE

カラー:OLIVEKHAKI

¥69,300

こちらもオールドビデイルをベースに、シルエットをゆったりさせたもの。

 

面白いのが生地で。

2色展開されていますが、実はそれぞれ素材が違うのです。

価格が異なるのはそのため。

まずブラウンブラックのほうですが、こちらはポリエステル・コットンのノンオイルの生地。

それに対して、オリーブカーキも同様にノンオイルなのですが、こちらはコットン100%のベンタイル生地を使用しています。

ベンタイルとは、細番手の綿糸を限界まで打ち込み、高密度に織り上げた生地のこと。

そのため天然素材ながらも機能性に優れ、高い撥水性と耐久性があるのが特徴です。

価格が高くなるのはネックですが、高級感もあるんですよね。

またカラーもなかなか秀逸。

ブラウンブラックのほうは、光の具合でブラウンにも黒にも見える珍しいカラー。光沢感と相まって上品な色味です。

一方オリーブカーキは、かなり明るいオリーブの玉虫色(バーバリーなどのトレンチコートのようなイメージ)。

 ショート丈の名作・スペイの別注も人気

ここまでミドル丈・ロング丈のモデルを中心に取り上げてきたので、ここでショート丈のモデルSPEY(スペイ)の別注もご紹介しましょう。

スペイも、バブアーの代表的なモデルのひとつ。

もともとはフライフィッシング用に開発されたため、着丈が短いのが大きな特徴。

バブアーにはたくさんのモデルがあるものの、正直違いが分かりづらく、「同じじゃないの?」となることも多いと思うのですが……。

スペイは一目でそれとわかる、特徴的なシルエットをしていますね。

着丈がかなり短いため、ワイドパンツと合わせてAラインシルエットを作ったり、細身のパンツと合わせてIラインシルエットを作ったり、コーディネートを組みやすいのが魅力。

トレンド的にも、ショート丈のアウターは人気が高まってきているように思います。

一時期スペイは廃盤になっていたのですが、たしか数年前にBEAMS(ビームス)が復刻したことによってまた出回るようになりました。

ビームスもやはり大手なだけあって、スペイに限らず、毎年バブアーの別注には力を入れていますね。

ドレスラインであるBEAMS F(ビームスエフ)の別注が多く、他のセレクトショップに比べて、大人向けのクラシックなテイストのものが多いのが特徴。

ただ、今年はバブアーの別注あまり出ていないような。

昨年はビームスのハイエンドラインである、International Gallery BEAMS(インターナショナルギャラリービームス)の別注もあったりしたのですが。

話を戻すと、スペイの別注もやはり、着丈を長くしたり、サイズ感をゆったりさせたものが目立ちます。

特に着丈は、オリジナルのままだと極端に短いので、長めに調整しているものが多いですね。

このユナイテッドアローズの別注も、スペイをオーバーサイズにしつつ、生地をノンオイルに変えたもの。

【別注】<Barbour> SOLID SPEY/アウター

¥50,600

スペイをオーバーサイズにすると、シルエットや着丈的にはトランスポートにかなり近くなるのですが、それでもだいぶ印象は異なってきます。

というのもスペイのほうがデザインがあるから。

そのぶん、シンプルなアイテムに合わせても地味になりにくいんですよね。

ユナイテッドアローズからは、ホームスパン素材で別注をかけたモデルも出ています。

【別注】<Barbour> HOMESPUN SPEY/アウター

¥59,400

なんと襟まですべてホームスパン。

こういうクラシックな素材、じわじわと人気が高まっている気がします。

今後、ツイードをはじめとする英国調の素材はトレンドになってくるでしょう。

ジャーナルスタンダードも、オーバーサイズの別注スペイを出しています。

【BARBOUR×JS/バブアー】別注 BIG SPEY/ビック スペイ

¥59,400

こちらはオイルドコットン。

面白いのはマルチカラー(「その他カラー K」という名称です)。

4配色のクレイジーパターンになっています。

と言っても、同系色でまとまっているため難易度は高くありません。

普通にシンプルなアイテムと合わせるだけでオシャレに見えますよ。

先ほどのホームスパンもそうですが、人と被るの嫌だなという方は、素材や色を変えてみるのがおすすめですね。

他にも、Bshop(ビショップ)やBEAUTY&YOUTH(ビューティアンドユース)からもスペイの別注は出ていたのですが、すでに売り切れており、現在は販売ページが消えています。

最後におまけとして、YOKE(ヨーク)とジャーナルスタンダードとのトリプルコラボについても触れておきます。

【BARBOUR×YOKE×JS】SPEY×TRANSPORT JACKET

¥86,900

こちらなんと、「SPEY×TRANSPORT」とあるとおり、スペイとトランスポートをドッキングさせてしまったというもの。

文字通り、トランスポートの上にスペイがかぶさっているようなデザインなのです(ちょっと何言ってるかわからないと思うので、画像を参照)。

また袖などもカットオフ仕様になっており、これまで紹介してきたモデルとは明らかに異質な雰囲気が漂います。

一言で言って、これまで見てきたセレクトショップの別注とはまったく異なり、デザイン性が相当に高いんですよね(これは別注ではなくコラボですが)。

正直バブアーの別注は似たり寄ったり……と感じることも少なくないので、こういう良い意味でぶっとんだアイテムが出てきてくれるのは非常に嬉しいところです(昨年まで展開されていたBLOOM&BRANCH(ブルームアンドブランチ)の別注などもそれにあたりました)。

アーバンリサーチ別注の目玉はこれ! クリーンな装いの別注ゲームフェア

今シーズンのセレクトショップ別注のなかでも注目度が高いと思われるのが、URBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)の別注GAMEFAIR(ゲームフェア)。

アーバンリサーチ系列のバブアー別注では、先ほどご紹介したURBAN RESEARCH BUYERS SELECT(アーバンリサーチバイヤーズセレクト)に加えて、URBAN RESEARCH DOORS(アーバンリサーチドアーズ)の別注もあるのですが、こちらは本家アーバンリサーチの別注ですね(ややこしいですが)。

『25周年別注』BARBOUR×URBAN RESEARCH OS GAMEFAIR

¥57,200

ゲームフェアは、膝上丈のハーフコート。

バーレーなどに比べるとややマイナーなモデルですが、今シーズンはSHIPS(シップス)やgreen label relaxing(グリーンレーベルリラクシング)など、複数のセレクトショップから別注アイテムが提案されています。

ちなみにアーバンリサーチドアーズのほうでも、オイルドの別注が出ていますね(ついでに触れておくと、先ほどご紹介したヨークとジャーナルスタンダードとのトリプルコラボでも、このゲームフェアとLiddesdale Jacket(リッズデイルジャケット)をドッキングさせたモデルが発売されています)。

そのなかでも特にセンスが良いなと思ったのが、このアーバンリサーチの別注です。

ゲームフェアは競馬鑑賞のためにつくられたモデルで、ジャケットが隠れるミドル丈なのが特徴。

現在コートはロング丈からミドル丈のハーフコートへと人気が移ってきており、トレンドにも合致しています。

実はゲームフェアは、ビデイル、ボーダー、ビュフォートよりも古いと言われている初期のモデルで。

1960年代から90年代後半まで展開されていたのですが、現在は廃盤となっており、インラインでは展開されていません。

デザインはビューフォートやボーダーによく似ています。

これらはすべて、ビデイルの着丈を長くしたような感じ(かなり雑ですが)。

特にボーダーとそっくりですが、一応違いはあるにはあって、ゲームフェアはラグランスリーブなのと(ボーダーはバブアーでは珍しくセットインスリーブなのです)、それとボーダーに比べて着丈が少し短めです。

さて、このアーバンリサーチの別注は、ゲームフェアをオーバーサイズに調整し、素材をコットンとコーデュラナイロンのウェザークロス(綿60%、ナイロン40%)に変更したもの。

面白いのが、色ですね。

定番のセージ、ブラックに加えて、ストーンベージュというグレーがかったホワイトカラーが用意されています。

これが非常にアーバンリサーチらしいクリーンな色で。

他のバブアー別注では見られない、新鮮なカラー。

素材と色で、ラギッドなバブアーを都会的な印象に変えてくれます。

重たさがないので、春コートとしてもまったく違和感なく着られそう。

ちなみにユニセックスで着用可能です。

LEの定番バルカラーコートを再現した完全別注モデル

※こちら正確には昨年のモデルですが、まだ若干在庫が残っているためこの記事で取り上げます。

LE(エルイー)は2019年にデビューした、セレクトショップL’ECHOPPE(レショップ)のオリジナルレーベル。

監修を務めるのは、人気ドメスティックブランドCOMOLIのデザイナーである小森啓二郎さん。

同じシャツを、身幅や着丈を変えて複数のシルエットで展開するなど(なんと計12シルエット!)、ベーシックウェアをとことん追求する姿勢に定評があります。

そのLEの定番アイテムのひとつが、バルカラーコート(ステンカラーコート)。

オーセンティックなデザインながら毎シーズン人気があります。

今シーズンはいつものコットン・ポリエステルのギャバジン素材だけでなく、ウールのメルトン素材のバージョンも発売されました。

【LE / エルイー】WOOL Balcollar coat

¥85,800

昨年、そんなLEの定番バルカラーコートを、なんとバブアーの生産背景を使ってほぼ再現してしまったのがこちら。

【Barbour / バブアー】LE 別注 BALCOLLAR COAT

¥69,300

たしかにシルエットやデザインなど、よく再現されています。

広めの身幅に対しての、すっきりとした肩周りとか(そのため綺麗なAラインシルエットが出来上がる)、小ぶりな襟とか。

バルカラーコートには珍しい、ウエストベルトなどのディテールもそのままですね。

このバブアーのモデルにのみ、取り外し可能なフードがついています(レインコートのイメージ)。

またこちらはセレクトショップ別注に多いノンオイルではなく、本格的なオイルド仕様。

扱いやすさでは劣るものの、オイルドでしか味わえない風合いが楽しめます。

バブアーの魅力と、LE定番バルカラーコートのデザインが融合した稀有なアイテム。

なかなか面白いと思います。

今年も発売される、MARKAWARE、EDIFICEとのトリプルコラボ

最後に別注……ではないですが、話題のコラボ、Barbour for MARKAWARE & EDIFICEについても触れておきましょう。

昨年大注目を集めた、ドメスティックブランドMARKAWARE(マーカウェア )、セレクトショップEDIFICE(エディフィス)とのトリプルコラボ。

今年も発売されます。

昨年は予約分も、店頭販売分も(そもそも相当数が少なかったようですが)、即完売。

買えなかった人続出で、メルカリなどではかなり高額で転売されていましたが……。

今年はある程度、在庫がある模様。

さらには今回は型数も増え、昨年発売したBEDALEの再販に加えて、BEDALE PANEL、BURGHLEY、SHORT RIDING COATの計4型が販売されます。

 

Barbour for EDIFICE & MARKAWARE 別注 BEDALE

¥85,800

 

Barbour for EDIFICE & MARKAWARE 別注 BEDALE PANEL

¥88,000

 

Barbour for EDIFICE & MARKAWARE 別注 BURGHLEY

¥91,300

Barbour for EDIFICE & MARKAWARE 別注 SHORT RIDING COAT

¥94,600

最大のウリは、ずばり生地。

マーカウェアが用意した、ノンオイルのコットン生地を使用しているのですが……。

さすがは素材にこだわるマーカウェア。

織機を改造し通常の限界を超えて超高密度に織った、オリジナルの特別な生地を用いています。

そのためコットン100%にもかかわらず、高い撥水性・耐水性を実現。

最初のうちは硬く、なんと服だけで自立するほどのハリ感があります(商品ページの画像を参照)。

素材の特別感は当然、見た目にも影響してきます。

通常のノンオイルのバブアー、セレクトショップ別注に多いポリエステル・コットン素材のバブアーは、扱いやすい反面、本格的なオイルドコットン素材のものと比べるとどうしても安っぽく感じられてしまうことがありますが……。

しかしこのマーカウェアの素材はそれらとはまったく異なり、独特の濃い発色・重厚感ある風合いを備えています。

正直、価格は通常のバブアーよりもかなり高いですが(それでもマーカウェア本家のアウターよりは安いですね)、それだけの価値はあるかと。

シルエットもマーカウェア仕様になっており、通常のバブアーよりもかなりオーバーサイズに作られています。

そのためサイズ感には注意してくださいね。

4型のうち、ビデイルと、それをクレイジーパターン仕様にしたビデイル パネルの2型はすでに完売状態。

さすがにバブアー定番のモデルなだけあって、すごい人気です。

残り2型は今シーズンの新型で、まだオンラインストア(ベイクルーズストアや、マーカウェア公式サイトなど)で予約受付中。

11月12日から、店舗(EDIFICE各店舗、PARKING (MARKAWARE/marka 直営店))での通常販売もありますよ。

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