今回はダッフルコートの着こなしについて。
最近、プライベートがかなり忙しくなってきているので、記事の更新が遅くなってきているのですが・・・(すみません)。
前回のチェスターコートと今回のダッフルコートは、着こなす上で少し難易度の高いコートだと思うので、この2つは何とか記事を書きたいと思っていました(笑)。
あと一ヶ月くらいはこの状態が続きそうですが、出来るだけ書いていこうと思います。
さて、ダッフルコートと言えば、どこか幼いイメージがあるかもしれませんね。
しかし、ダッフルコートはダンディな英国紳士でも着こなせる立派な冬のアウターです。
幼く見えがちなダッフルコートを大人がスマートに着こなすにはどうすれば良いか?
しっかり解説していきます。
ダッフルコートの選び方 着丈や生地に注意!
ダッフルコートが幼く見える理由。
学生がよく着ているから・・・というイメージもあるでしょうが、デザインによるものも大きいでしょう。
フードやトグル(フロントの留め具のこと)、目立つポケットなどなど。
スポーティなデザインがあればあるほど、カジュアルなコートになるので、幼い印象になるのです。
http://mackintosh.com/wp-content/uploads/2016/07/37-2-800×1200.jpg
そういったデザインを少し省いてみましょう。
ずいぶんイメージが変わるはずです。
http://mackintosh.com/wp-content/uploads/2016/07/38-800×1200.jpg
いかがでしょうか?
厳密には2つとも同じコートではないので生地やシルエットなどは違いますが、フロントのトグルやポケットを取ってしまえばこのような感じになるでしょう。
かなりスッキリしましたよね。
ちょっとデザインを無くすだけで、こんなにもイメージが変わります。
もちろん、「お直し屋さんに持って行って、トグルやポケットを全部取ってもらえ!」なんて言うわけではありません(笑)。
本来のデザインそのままで、大人でも着ることができるダッフルコートの選び方について考えてみます。
まずは着丈。
着丈は上の画像のようなロング丈が良いでしょう。
コートの着丈は元々、防寒性が求められたのでロング丈でした。
大昔のコートの写真を見たりすると、びっくりするほど長かったりします(笑)。
ロング丈のコート=クラシックなコートというわけです。
そのため、チェスターコートやトレンチコートなど、フォーマルなコートは比較的着丈が長めですね。
逆に、Pコートなどは今ではショート丈の物が定番で、着丈を短くすることによって、カジュアルスタイルにも合わせやすいコートになっています。
そもそもデザインがカジュアルなダッフルコートの着丈を短くすると、更に幼く見えてしまうんです。
コートの選び方について解説した記事で、生地は大きく分けて2種類あると言いました。
サラサラしてなめらかな生地と、ゴワゴワしている生地。
感覚的に分かると思いますが、フォーマルなコートにはサラサラしている生地が使われます。
ダッフルコートに使われている生地は、厚手のメルトン生地で、ゴワゴワした物が多いです。
http://www.gloverall.com/media/catalog/product/cache/1/image/465×465/9df78eab33525d08d6e5fb8d27136e95/3/6/3640mm_grey_front.jpg
もともと漁師が着るためのコートだったので、しっかり防寒する必要があったんですね。
もちろん、ゴワゴワした生地にしかない味わいもあるし、「ダッフルコートと言えば厚手のメルトン生地だろう」と言う方もいると思います。
しかし、艶のあるなめらかな生地の物のほうが、大人のスタイルには合わせやすいでしょう。
上の画像と下の画像、デザインやシルエットは違いますが、生地の違いだけでも大分印象が変わるのが分かると思います。
https://bnyjp-prod.item.photo/product/2024224/2024224_main.jpg?ts=20161124160307
色もベーシックなカラーを選ぶのがおすすめです。
ネイビー、チャコールグレー、黒のようなダークトーンです。
着こなす自信がある方以外は、明るい色は避けたほうがいいですね。
一番選んではいけないのは、下の画像のようなタイプ。
http://img5.zozo.jp/goodsimages/051/15387051/15387051B_9_D_500.jpg
ショート丈な上に、カラーは派手な緑というカジュアル感満載のコート。
画像を見る限りでは、生地にも艶はなく、悪い意味でゴワゴワっとしています。(安っぽさは価格の都合上、仕方ないですが…。)
ダッフルコートの選び方のポイントをいくつか紹介したので、注意してみてください。
コート全般の選び方について、こちらの記事で解説しています。
もっと詳しく知りたい方は是非こちらもお読みください。
ダッフルコートの着こなし方
前回、カジュアルスタイルでチェスターコートを着こなすときは”ドレスダウン”を意識することが大切だと解説しました。
フォーマルなチェスターコートをカジュアルに着こなすなら、コート以外(インナーやパンツ、靴や小物など)でドレスダウンする必要があるわけですね。
チェスターコートはフォーマルなコート、ダッフルコートはカジュアルなコート、非常に対極的です。
それならば、どうアプローチすれば良いかも難しくありません。
ダッフルコート以外のアイテムをドレスダウンしすぎないようにすれば良いのです。
このようなイメージです。
http://mackintosh.com/wp-content/uploads/2016/07/15-800×1200.jpg
インナーはハイゲージニットとシャツ、パンツはグレースラックス。
スーツスタイルからジャケットだけ脱いだようなスタイルです。
ドレスダウンとは一般的に、スーツを基準にして、どれだけカジュアルに寄せるか・・・という考え方ですが、これはほとんどスーツスタイルから手を加えていませんね。
ダッフルコートだけで十分ドレスダウン出来ているからです。
「もっとカジュアルに着こなしたい!」という場合。
これも考え方は同じです。
例えばインナーをニット1枚にしたり、パンツをジーンズやコットンパンツに変えたり、足元をブラウンのシューズにしたり・・・などなど、調整していってください。
ダッフルコートだけでなくロングコート全般に言えることですが、シルエットはYラインを意識すると上手くまとまりやすいです。
チェスターコートの記事で、Yラインシルエットについて触れています。
前回のチェスターコートについて解説した記事。
また、フロントは開けておいたほうが着こなしやすいと言えるでしょう。
当たり前ですが、トグルを留めてしまうとインナーが見えません(笑)。
http://static.boglioli.it/media/wysiwyg/looks_import/pre_fall_16/22.jpg
ということは、自分で調整できる領域が減ることになります。
その状態でインナーをいくら変えようが、見た目は変わりませんね。
しかし、ファッション的にトグルを留めるほうが好きな方もいるでしょうし、その方が防寒性も当然上がります。
もしトグルを留めて着る場合は、パンツと靴でどれだけダッフルコートのカジュアルなイメージを払拭できるか・・・というのがポイントになります。
いかがでしたか?
ダッフルコートの着こなし方について解説しました。
参考になれば幸いです。