今回は派手色の使い方について。
先月は冬ファッションの基礎知識を解説したので、今月はそれの応用かつ実践的な着こなしの記事が中心です。
そのはずだったのですが、ここしばらく忙しく、なかなか記事を更新できずにいまして…。
今月はあと2~3記事書くつもりです。よろしくお願いします。
でも、よく考えたら、色使いについては今までそこそこ応用らしいことを書いてきたんですよね。
こちらのグレーのワントーンコーデや・・・。
冬に白を使う、ウィンターホワイトなど。
色使いの基本についても解説しています。
しかし今回は色を敢えて指定せず、”派手な色”をどう使っていくか、ということについてお話していこうと思います。
メンズファッションに使われる色は少ない
メンズファッションはレディースと比べ、基本的に使われる色は少ないものです。
もちろんスタイルは十人十色なので、派手なビビッドカラーをコーディネートに必ず取り入れるという人もいるでしょうし、それを否定するつもりはありません。
しかし、一般的にはスーツのような、モノトーンのような地味な色使いが好まれます。
僕個人の考え方もそうで、男性は女性よりも、”華やかさ”を引いて、良い意味で地味なくらいがちょうど良いと思うんです。
特に、大人の男性のスタイルであれば尚更。
とはいっても、いつもと変化をつけたいときもあるでしょう。
僕はネイビーやグレーのようなベーシックな色しかほとんど着ませんが、今シーズンはボルドーを取り入れてみました。
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ボルドーカラーとは名前の通り、赤ワインのような赤紫色です。
今シーズンのトレンドカラーでもありますね。
定番色以外も、たまには着たくなるんです(笑)。
しかし、派手な色を使った結果、派手なコーディネートになってしまうのであれば大人のスタイルとしては不正解。
そんな派手色を、色使いの知識やセンス関係なく、誰でも簡単に取り入れる方法を紹介します。
見える面積を狭くして、差し色にする
派手な色・柄のアイテムは、見える面積を狭くしてやると取り入れやすくなります。
感覚的に分かると思いますが、目立ちにくくなるからですね。
こういった手法をよく、“差し色にする”と言ったりします。
例えばスーツスタイルにおける、ネクタイが良い例でしょう。
ビビッドな青色ですが、ネクタイのような極めて面積が狭いアイテムであれば、派手になり過ぎていませんよね。
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他にもポケットチーフを派手色にしてアクセントにしたりしても、全体のイメージを大きく変えてしまうような事にはなりません。
もちろん、コーディネートを考えるときは”全体の調和”が大事なので、何も考えずに差し色を入れたりするのはダメですが、確かにネクタイやチーフであれば取り入れやすいですよね。
逆にアウターのような面積が広いアイテム、特にロングコートなどで派手な色を使うのは難易度がかなり高いでしょう。
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面積が広い派手色のアイテムを着こなす方法については、最後のほうで解説しています。
それでは、ネクタイやチーフも無いカジュアルスタイルでは、どうすれば良いか?
一つは、インナーとして取り入れること。
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派手な色のニットを1枚で着るのはなかなか難しいですが・・・。
その上にアウターを羽織ってインナーにすれば、当然面積が狭くなりますよね。
個人的なことですが、ニットだとカラフルな色でも、発色が綺麗であれば欲しくなることがあるんです。
慣れないうちにこんな感じに、”アイテム単体で見た時の印象”で買い物するのは非常に危険ですが・・・(笑)。
ニットのようにインナーとしても使える物なら、ビビッドなカラーでも使いやすいですね。
こちらはインナーにイエローを差しています。
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とても単体では着る気になりませんが、インナーとして使えばアクセントになりそうです。
この画像のMA-1のような、ジップが付いているアウターであれば、インナーが見える面積を自由に調整することが出来ますね。
マフラーなどの小物で取り入れるのもおすすめ。
マフラーも比較的、見える面積が狭いからです。
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また、服よりも手頃に購入できるので、価格の面からでも取り入れやすいと言えるでしょう。
1万円くらいでそこそこの物が買えますしね。
以前解説したマフラーの記事では、”最初の一本を選ぶなら?”など、どんなコーディネートにもマッチしやすい物について解説しました。
既に2~3本持っている方は、アクセントになる、いつもと違った色の物もいかがでしょうか?
他を全て黒にして、モードっぽく
差し色にする以外に、誰でも簡単に派手な色を取り入れられる方法。
派手な色のアイテム以外を、全て黒にするというテクニックもあります。
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少しモード感のある印象になりますね。
ここ数年、元々定番色ではありますが、黒色のアイテムがトレンドになっていることもあって、このような着こなしをよく見かけます。
“黒”には、その他の色を強調させる効果がありますが、同時に都会的な雰囲気も生まれます。
色数が絞られていることもあり、派手になりすぎていません。
この方法であれば、先ほどのように面積が広いアウターなどでも使いやすいでしょう。
“黒”の分量を増やせば、モードな印象も強くなっていくので、調整してみてください。
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アウターは普通、着回しが利くネイビーやグレーを選びますが、既にいくつも持っているなら、このような派手色の物を選んでみるのも良いかもしれませんね。
また、黒の代わりにチャコールグレーなどで統一しても、同じような効果が得られます。
いかがでしたか?
いつものベーシックなスタイルに少しアクセントを付けたいとき、是非試してみてください。